
ソーシャルレンディングは注目されている投資分野であることから、様々な事業者が存在し、それぞれ特徴やメリット、デメリットがあります。
クラウドバンクとmaneoにおいてもそれぞれソーシャルレンディング営業者として名が知られていますが、これから投資するならどちらを優先にしておきたいのか、投資家として投資ポジションを持ちたいものです。
そこで今回はクラウドバンクとmaneoを比較するだけでなく、分散投資として投資するにはどのように注意しながら両方活用していくのか、投資のポイントについてもお伝えします。
この記事の目次
業界最大手のmaneo(マネオ)とはどんな業者?

ソーシャルレンディングで最大手の営業者と言えばmaneo(マネオ)。
日本で最初にソーシャルレンディングサービスを展開したことでも知られており、その規模は業界全体の50%以上のシェアを誇っています。つまり、ソーシャルレンディングで資産を運用している投資家の2人に1人以上がmaneoを使っているということです。
経営しているmaneoマーケット株式会社はグループとして、複数の事業者の経営に携わっており、グループとして日本のソーシャルレンディング業界の先頭を走っている営業者なので、投資家からの信頼も頭一つ突き抜けている印象を受けます。
人気があるクラウドバンクとはどんな業者?

1万円からの少額投資ができるソーシャルレンディングと言えばクラウドバンク。
不動産投資だけでなく、事業支援、再生エネルギーなど様々なファンドを募集しているため、投資に面白みを持ちたい投資家は満足できる内容となっています。また、分配金総額を着実に増やしているという事もあり、手軽にそして安全性を求めつつ投資を始めたいという投資家の思いも満たしてくれる営業者です。
さらに2018年6月1日、新たにクラウドバンクから「米ドルによる募集・運用ファンド」および「円⇔米ドルの両替サービス」を近日中に開始するとの発表がされました!
これは米ドルで融資を行い、米ドルのまま分配金を受け取ることができるので、その時の円の為替相場に左右されずに米ドルそのまま分配金を受け取ることができるというサービスです。
これによって資産運用ができる幅がさらに広がるので、ますますクラウドバンクを利用する人が増えそうですね。
近日中にサービスを開始するとのことで続報を待ちたいところですが、今のうちからクラウドバンクを利用出来るように登録しておくのも良いかもしれません。
外部リンク▶業界初!! 「クラウドバンク」が「米ドルによる募集・運用ファンド」および「円⇔米ドルの両替サービス」を近日中に開始!
クラウドバンクで募集される案件を見てみると、比較的短い期間(3ヶ月~6ヶ月前後)の案件が多いのも特徴で、短いスパンの運用期間を用いて資産運用を行いたい投資家にも向いている営業者とも言えるでしょう。
初心者の場合、いきなり長期案件を運用するには敷居が高いと感じる方は、クラウドバンクの様な短い期間のローンファンドから手をだしてみるのも一つの手だと思います。
利回りと運用期間、それぞれのファンドを比較
それではmaneoとクラウドバンクの利回りと運用期間を簡単に比較してみましょう。
maneo | クラウドバンク | |
---|---|---|
利回り(実績平均利回り) | 年5.0%~8.0% | 年6.78% |
運用期間 | 半年~1年前後ほど | 2ヶ月~1年 |
最低投資金額 | 5万円~ | 1万円~ |
募集案件内容 | 不動産投資 中小企業支援 | 不動産投資 中小企業支援 自然エネルギー関連 |
グループ関連企業 | あり | なし |
利回りに関してはmaneo、クラウドバンクはほぼ似たような利回りを実現しています。
運用期間においてはmaneoは半年~1年前後がほとんどであり、クラウドバンクは運用期間で一番短い期間として2ケ月の案件もあります。クラウドバンクでの運用期間は1年未満のファンドがほとんどであり、運用期間を短く償還していきたい投資家にとってはクラウドバンクを優先に投資するのがオススメだと言えるでしょう。
最低投資金額においてはmaneoは基本的に5万円前後~となっており少しまったお金が必要になりますが、クラウドバンクは1万円からと少額投資ができるので少しのお金でも投資にまわしたい方にもクラウドバンクがおすすめと言えます。
また、募集案件の内容を見てみると、maneo単独だと不動産投資や中小企業支援が大半を占めますが、クラウドバンクはそれに加えて自然エネルギー関連のファンドも取り扱っています。貸し付け先に安定性を求める場合は、人気の再エネ案件も視野にいれてみると面白いかもしれません。
最後に、グループ関連企業としては、maneoは複数の事業を展開していますが、クラウドバンクはグループ企業がないので単独の運営となります。そう考えると、やはり営業者としての信頼で出資先を決める場合はmaneoの右に出る営業者はなかなか居ないのが現状です。
使う営業者を選定する基準は?
ではmaneoとクラウドバンクですが、利回りや運用期間がほとんど似ている事から一体どちらに投資をすればいいのかについて考えていきましょう。その判断として管理人は「安全性」「リスク」の面を考える事をおすすめしています。
カンパニーリスクを優先する場合はmaneo
企業のカンパニーリスクを考えるのであれば、maneoが優位と言えるでしょう。
理由としてmaneoを運営している「maneoマーケット株式会社」は、maneo以外にも自然エネルギー関連を主にソーシャルレンディングを行なっているグリーンインフラレンディング、アメリカ不動産関連を取り扱っているアメリカンファンディング、地方創生に重点をおいているさくらソーシャルレンディングなど全部で8社あります。
企業として分散して様々なソーシャルレンディングサービスを行なっているために、一つの貸し倒れや資金調達がうまくいかなかった時、グループとしてカバーすることができるという点では投資初心者も手が出しやすいのではないでしょうか。
さらにmaneoマーケット株式会社には様々な株主がおり、その中には大手銀行の関連企業もいることから株主から経営状態を見られているという面に関しては、安全面においてもメリットであると言えるでしょう。
ファンドリスク、少額投資ならクラウドバンク
maneoが優れているならクラウドバンクには投資しなくていいのかと言うとそうでなく、クラウドバンクでも分散投資をすることで投資家は大きなメリットを得ることができます。
クラウドバンクは自然エネルギー(再生可能エネルギー)関連のファンドを取り扱うようになり、不動産投資や中小企業支援以外に分散する事で、ファンドリスクを抑えることができます。
クラウドバンクのバイオマス発電ファンドってなに?
そして少ない資金から資産運用を始めてみたいと思っている方にとっては、クラウドバンクの最大メリットである1万円からの少額投資も魅力的です。
「余裕資金で無理のない出資から始める」という点では、ファンドのリスクを抑え、少しの資金でも投資にまわしたい方にとっては使い安い営業者ではないでしょうか。
分散投資を活用して賢く運用しよう!
maneoにはカンパニーリスク、クラウドバンクにはファンドリスク、少額投資というように営業者毎に違ったメリットが存在するように、各営業社毎に特徴が異なります。
出資する際にどの部分に重点を置いて営業者を決めるかは投資家次第ですが、双方のメリットを活かすためには分散投資が好ましいと言えるでしょう。
運用方法の一例としては、少額投資をクラウドバンクで始め、その後資金が纏まってきた時にmaneoの案件に投資をする。maneoで1万円前後の配当金が得られたなら、とりあえずクラウドバンクで少額で投資し運用にまわしていくなど、上手に使い分けて運用していくいことで、万が一の場合もリスクを分散させておく事が可能です。
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