
国内でも初となる証券会社「日本クラウド証券」が運営する融資型クラウドファンディング業者のクラウドバンク。
しかし、検索窓には「怪しい」という単語が表示されていたり、国内最大級の掲示板サイト2ちゃんねるでもその名が書き込まれてあったりとクラウドバンクが良い・悪いとその評判も両極端に分かれています。
しかし、なぜクラウドバンクが怪しい業者だと思っている人がいるのか?今回は悪い噂がでまわった原因と思われるクラウドバンクが2015年に受けた行政処分について調査しました。
この記事の目次
クラウドバンクに業務停止の行政処分!
まず、前述したようにクラウドバンクが怪しい業者ではないかと噂されるようになった原因として挙げられるのが2015年6月に受けた行政処分の件。
ではなぜクラウドバンクは行政処分を受けたのか、その理由として下記の2つが挙げられます。
- 適切な分別管理を行っていなかった
- 顧客に必要な情報を適切に通知していなかった
適切な分別管理を行っていなかった
まず、最初の理由は資金保全のために行わなければならない分別管理が適切に行えていなかったということ。
これはクラウドバンクの業務拡大にシステムが追いつかなかったことで、日々増大してく取引データを当日内に既存のシステムに取り込めなかったことが原因。よって一時的にでも適切な分別管理が行われなかったということで指摘を受けています。
顧客に必要な情報を適切に通知していなかった
また、もう一つの理由は先程説明した業務拡大にシステムが追いつかなかったことでデータの取り込みが遅れたまま取引残高報告書が発行されてしまったこと。よって一部の顧客に対して預かり金の情報が不正確に伝えられていたということがあったようです。
このようにクラウドバンクのシステムが増え続ける顧客に対応しきれなかったことが原因となったよう。
確かにクラウドバンクはサービス開始当初から国内初の証券会社が運営する融資型クラウドファンディングサイトとして、およそ9ヶ月で10億円もの募集額を突破するなど何かと話題のサイトとして知られていました。
しかし、そんな人気が逆にあだとなってしまい、顧客が増える一方でシステムが追いつかなくなってしまったという訳です。そしてその後クラウドバンクは3ヶ月間の業務停止命令を受けています。
そしてこの業務停止が100%関係している訳ではないかもしれませんが、このような業務停止前にすでにクラウドバンクを利用していた人、利用を開始した人が不満を持ったことで「怪しい」などという単語が飛び交ったのではないかと予想できるという訳です。
クラウドバンクの業務停止で損失はでたのか?
そして投資家として最も気になるのが業務停止において損失はでたのか?ということではないでしょうか。
そこでクラウドバンクはこの質問に対し公式サイトで次のように述べていました。
今回の業務停止で、投資した金銭に影響はあるのか?
今回の処分による運用中ファンドへの影響はございません。現在、運用中のファンドは予定通り正常に運用されております。また、現在募集中または運用準備中のファンドの運用につきましても、今まで通りの運用を予定しておりますので、どうぞご安心ください。
引用:クラウドバンク関東財務局の行政処分について
このように業務停止において投資金が損失するなどの影響はでていないとのことで、クラウドバンクで募集が行われていたファンドに関しては正常に運用し、新規の募集ができなかった状態だったようです。
しかし、多くの投資家がこの時に「運用しているファンドはどうなるの?」「損失が出るのでは?」と不安に感じ、クラウドバンクへの不満をもらしたことでしょう。
個人的にも当然そんな不安な思いをさせたクラウドバンクを許すことはできません。
しかし、裏を返せばそれだけ多くの人の意見があったということは利用者が多いということ。よってその人気は認めざるを得ないでしょう。
前述したようにクラウドバンクは9ヶ月で10億円という資金を集めており、現在ではサービス開始から約2年半で応募総額は70億円を突破するなど更なる実績を上げているのです。
クラウドバンク現在の状況、今後について
そしてクラウドバンクの現在の状況ですが、先程お話したようにすでに応募総額は70億円を突破しており、行政処分を受けても尚その人気は続いている模様。
ではなぜクラウドバンクは行政処分を受けても70億円もの募集額を集めるだけの人気があるのか?
それはクラウドバンクが行政処分を受けたことで、システムや業務形態を全面的に見直し、より快適に投資が行えるサービスへと進化したから。また、目標利回り5.0~7.5%という魅力的な投資案件を出し続けているからではないかと思います。
たしかに2ちゃんねるには悪い評判が書き込まれてはあるものの、実際に利用しているという人が多いというのも事実です。
よって個人的には噂は噂でしかありませんし、利用するのにどうしても不安があるのなら手をださなければいいと考えます。しかし、クラウドバンクは少額1万円からの投資が可能なので、少しでも高利回り案件や資産運用に興味があるのなら試しに利用してみる価値はあるのではないでしょうか。
最終的に判断するのは投資家であるあなた次第で、有効に利益を得るためには過去や噂にとらわれないのが一番だということです。
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