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遅延発生!?クラウドクレジット期待リターンマップからみる運用状況

遅延発生!?クラウドクレジット期待リターンマップからみる運用状況

海外の様々な国や地域へ投資できる投資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)業者として知られているクラウドクレジット(CrowdCredit)が、現在の運用状況が分かる期待リターンマップを公開しました。

クラウドクレジットでは欧州3か国個人向けローンファンド、カメルーン中小企業支援プロジェクトなどいくつかの案件で遅延が発生しているということが分かっていますが、果たして現状ではどのような運用状況となっているのでしょうか?

早速期待リターンマップを確認してみましょう!

期待リターンマップから見る案件の運用状況

▼2017年2月末時点の期待リターンマップ

クラウドクレジット案件の運用状況

この期待リターンマップはクラウドクレジットが現地のオリジネーター等から入手した情報をもとに、投資している国の貸金市場動向、貸付債権の延滞状況・回収見込み等を踏まえて、期待リターンを予測したマップです。

この期待リターンマップに掲載されている「顔文字マーク」で現在のファンドの運用状況が分かるようになっていますが、基本的にはにこにこした笑顔の顔文字マークがついており、正常に運用されているということが分かります。しかし、その中にはなんとも悲しそうな表情を浮かべた顔文字マークも…!

この悲しい顔文字マークは冒頭でもお話したように、現在クラウドクレジットで遅延や貸し倒れによる元本割れが発生する案件があるということを表しているようです。

クラウドクレジットの運用状況を確認する

欧州3カ国個人向けローンファンドで遅延・貸し倒れが発生!?

クラウドクレジットの遅延・元本割れの案件状況

クラウドクレジットの運用状況報告を見てみると分かりますが、欧州3か国個人向けローンファンドの「ハイイールド型」で遅延が発生、この悲しそうな顔文字マークの通り、元本割れが発生する見込みがでているようです。一体なぜこのような状況になってしまったのかというのは下記の通り。

欧州3か国個人向けローンファンドハイイールド型(全号共通)の運用状況及び分配について

本ファンドは、Bondora ASが運営するP2Pレンディングマーケットプレイスを通じてスペイン、フィンランド共和国及びエストニア共和国の個人向けローンを8つのリスクグレードに分類し、その中から最もリスクの高いグレードのローンに投資するファンドです。

現状、本ファンドではスペインに81.4%、フィンランドに14.5%、エストニアに4.2%の割合で貸付債権を有しております。本ファンドは2015年4月から運用を行ってまいりましたが、2016年12月期にご報告申し上げた延滞債権の発生と延滞期間の長期化が2017年1月時点においても継続しております。本営業者のエストニア子会社は、現地パートナーであるBondora ASを通して、延滞している債権回収額の最大化を図るとともに、長期間の延滞を継続する債務者に対して法的措置を含めた対応をとっております。

このような状況下においては債権の回収に相応の時間を要することや、エストニア子会社が保有する債権に貸倒れの可能性が上昇していることから、保有する債権が将来生み出すキャッシュフローに対する不確定要素が多くなっております。

※2017年1月期(2017年1月1日~1月31日)の運用状況報告から一部を引用

このように、もともとこの欧州3か国個人向けローンファンドは「ハイイールド型」といって、クラウドクレジットの中でも“リスクが高い案件”として募集が行われた案件であり、貸し倒れの可能性がでてきていることは間違いありません。

ハイイールド型のリスクの高さについて

そして今回特に注目して見てもらいたいのは、同じ欧州3か国個人向けローンファンドの中でも、ハイイールド型のみが遅延、貸し倒れの可能性があることです。欧州3か国個人向けローンファンドには他に「バランス型」「リスク低減型」という案件がありますが、この2案件では特に問題は起きていないということが報告されています。

クラウドクレジット案件のリスクの違い

なぜ同じ名前の案件でもこれほど違いがあるのかと言うと、前述したようにハイイールド型は高い利回りが期待できる一方で最もリスクが高い案件であるということ。クラウドクレジットの運用報告会での情報によると、リスクのタイプは下記の通りになるようです。

ハイイールド型
平均貸付金利…63.02%
金利は高いが返済能力が低い人々に貸し付けるタイプ

バランス型
平均貸付金利…32.48%
返済能力が真ん中から少し高めのリスクの人々に貸し付けるタイプ

リスク低減型(安定運用型)
平均貸付金利…20.12%
返済能力が極めて高い人々に低めの金利で貸し付けるタイプ

このようにクラウドクレジットでは「リスクが高くても高い収益が見込めるタイプの案件」「リスクは低めで収益も低めとなる案件」など、投資家が自分の投資スタイルに合わせて案件を選べるよう様々なリスクの種類を用意していることでも知られています。

その中でもこのハイイールド型の期待利回りは10%を超えており、収益重視の投資家にとっては非常に魅力的な商品であることに間違いはありません。

しかし、今回ハイイールド型で遅延や貸し倒れが発生する可能性が高いということで、個人的にもあらためて何を基準に投資するか?ということを考えさせられるきっかけとなったのも事実です。やはり投資にはリスクがあるということをしっかりと念頭に入れ、案件を選ぶ必要があるでしょう。

カメルーン案件でも遅延発生!?

クラウドクレジットのカメルーン案件で遅延が発生

また、もう一つ赤い顔文字マークと色違いで悲しそうな表情を浮かべた黄色いマークがあるのはお分かりでしょうか?

これはファンドの期待リターンがプラスマイナスゼロ近辺となる可能性があることを示しているマークのようです。そして、マークがあるのが「カメルーン案件」。このカメルーン案件はすでに償還された実績も持つ案件ですが、いくつかの案件で遅延が発生していることが運用報告にて行われています。

また、このカメルーン案件は利回りの高さから、クラウドクレジットの中でも特に人気の高い案件として知られていました。しかし、今回このような遅延が発生したということを考えると、その人気は低迷してしまうかもしれません。

実際今のカメルーン案件の募集状況を見てみると、為替ヘッジなしの方はまだ募集枠が埋まりきっていないようです。しかし、同時に募集が行われていた「為替ヘッジつき」のカメルーン案件はすでに満額で成立しているところを見ると、人気が低迷しているというよりは同じカメルーンへの投資でも慎重に案件を選んでいる方が多いのかなという印象を受けました。

▼カメルーン案件の募集状況

クラウドクレジットのカメルーン案件の投資家募集状況

また、以前「28.3%の高利回りも?クラウドクレジット為替ヘッジ案件の面白さ」の中でも紹介していますが、すでに償還されているカメルーン案件の中には期待利回りが大きく跳ね上がった案件もあることから、遅延している案件があっても償還された実績があるという面で投資の判断をしている人もいるのかもしれません。

実際にクラウドクレジットのカメルーン案件に投資しているブロガーさんの中には、下記のようなコメントをされている方もいました。

しかし、ソーシャルレンディングは安全と思われていますが、「投資」という性質上、こういう事態を常に考えながら行動しポートフォリオを構築して行かなければならないと切に思います。。しかし実際結構内心楽しんでいるのも事実。そんな自分が怖い。

暮らし便利帳さんより一部を引用

2017年10月17日時点で募集されているカメルーンファンドもすでに応募状況が94%と変わらず人気があることも事実ですし、多少のリスクがあったとしてもハイリターンを狙う投資家が集まっているといえるでしょう。

損をしないために動かなくてはならないのが投資ですが、何が起こるか分からないのが投資の面白さでもあるのかもしれませんね。

クラウドクレジットの運用状況を確認する

今のところ問題がない投資案件は?

クラウドクレジット安全に運用できている案件

また、遅延があったハイイールド型の欧州案件、カメルーン案件以外に関してはニコニコした顔文字マークがあり、通常通り運用できているようです。

特にこの中でも安定した実績があるのは「東欧金融事業者ファンド」ではないかと思います。この案件は10%近い期待利回りが見込めることながら、すでに5件が償還済みとなっている実績を持つファンドです。今まで特に遅延が発生しているなどの情報も入ってきていないので、安定して運用できているということが考えられます。(※2017年3月時点の情報)

また、クラウドクレジットがサービス開始当初から提供している「ペルー」への投資案件は、3年と運用期間は長いですが、すでに2年の運用実績を持っているファンドです。このように長い期間安定しているファンドもあるので、これから投資を始めるのであればこれらの実績を持つファンドを参考にしてみるのもいいかもしれません。

リスクを理解した上で投資する!

今回はクラウドクレジットの運用状況を見ていきました。クラウドクレジットは日本にはない海外案件へ投資できることから、案件の期待利回りも10%前後と高く、当サイトでも人気の高い業者です。

しかし前述したように、クラウドクレジットが提供している案件の中にはリスクのグレードがあり、今回遅延し、貸し倒れが発生する可能性が高い欧州ファンドはハイイールド型という利回りは高いがリスクも高いと言われている案件でした。

よって収益を重視するのはもちろん投資の醍醐味ですが、投資にはリスクがあるということをしっかりと念頭に置いた上で、投資する案件を選ばなければならないということは間違いないでしょう。

特に投資型クラウドファンディングはミドルリスク・ミドルリターンと言われており、国内業者で言うと「オーナーズブック」なんかは全案件に不動産担保をつけており、案件自体も不動産業界で経験を積んだプロが選ぶなど、安全性を重視しています。また、国内の事業性資金における案件においては未だ元本割れが発生していないというのも事実です。

そのため、投資型クラウドファンディングは投資としてはFX、株式投資などと比べても比較的安全性が高いというイメージがありますが、投資である限り損失の可能性もあるということはどこか頭の中に入れておかねばなりません。

初心者はまずは少額投資を心がけて!

そして、クラウドクレジットについてですが、遅延等が発生している案件はあるものの実際に償還実績があるのも事実。最終的に期待利回りが大きく跳ね上がって償還された案件などもあり、特に日本から海外案件へ投資できるという投資の幅を広げるということでも、面白い投資先であることは間違いありません。

しかし、先程もお話したように投資にリスクはつきものです。よって、初心者はまずは少額から投資を始めてみてください。クラウドクレジットは1万円から投資することが可能なので、まずは自分が余裕で投資できる額からコツコツと投資していくことがリスクを軽減しながら収益化を図るコツです。

また、今回特集した期待リターンマップはクラウドクレジットの公式サイトで確認することができます。どの案件が安全に運用できているのかなど気になる方は是非投資の参考にしてみて下さいね。

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