
2015年に日本で解禁された株式型クラウドファンディング。これまで一般の投資家がなかなか手を出せなかったベンチャー企業などの未上場株式を購入することができるサービスとして注目を集めています。
そして、今回そんな株式型クラウドファンディングでは、国内3社目となる新たなサービス「エメラダ・エクイティ」が誕生しました!
エメラダ・エクイティの特徴は“プロの投資家が出資している有望なベンチャー企業”へ投資することができる点。従来の株式型クラウドファンディングとは異なり、個人投資家がプロの投資家に「相乗り」できるような形で、手軽にベンチャー企業への投資に参加することができます。
そして「Forbes JAPAN」12月号では「世界を変える、期待のスタートアップ50社」にも選出され、いま最も注目されるクラウドファンディング営業者と言っても過言ではありません。そこで今回はそんな「エメラダ・エクイティ」に関する情報をまとめたので、株式型クラウドファンディングという点を踏まえながら見ていきましょう!
この記事の目次
株式型クラウドファンディングとは?

それでは早速エメラダ・エクイティについて紹介していきたいと思いますが、その前にまずは「株式型クラウドファンディング」について簡単に解説しておきましょう!
冒頭でもお話したように、株式型クラウドファンディングとは今まで日本ではごく一部の投資家層に限られていた、ベンチャー企業などの「未上場株式」を購入することができる金融商品です。
2015年にアベノミクス成長戦略の“第三の矢”として解禁され、一般の投資家も1社につき50万円以内であれば、インターネットを通じて将来有望なベンチャー企業に投資することができるようになりました。
2017年現在、日本国内で株式型サービスを提供している営業者はファンディーノ、ご縁ジェルに次いでエメラダ・エクイティが3社目。貸付型と比較するとまだまだ投資家に浸透していない一面もありますが、将来的に投資した企業が上場すれば、大きなリターンも期待できるため、株式投資家やIPO投資家を中心に人気を集めています。
エメラダ・エクイティ3つの特徴
では、そんな株式型クラウドファンディング営業者である「エメラダ・エクイティ」は他の営業者と一体何が違うのでしょうか?ここで、エメラダ・エクイティの特徴を3つ紹介します!
1.プロの投資家が出資した企業に投資できる
2.独自のスキーム(エメラダ型新株予約権)を採用
3.良質なベンチャー企業への投資が可能
1.プロの投資家が出資した企業に投資できる

エメラダ・エクイティの1つ目の特徴は、すでにプロの投資家が出資している企業が投資対象になるという点。
株式型クラウドファンディングは未上場企業への投資となるため、将来的にその企業が上場すれば大きなリターンが期待できる反面、上場しない場合はリターンが生じない可能性もあり、非常にハイリスク・ハイリターンな投資スキームです。
一方でエメラダ・エクイティは従来の株式型クラウドファンディングとは異なり、ベンチャー・キャピタルやエンジェル投資家など、プロと呼ばれる投資家がすでに出資している企業を案件として選定しています。
つまり、将来的にも成長見込みのある企業が出資先となることで投資家のリスク軽減へと繋がるということ。案件そのものの期待値は、何の確証もないベンチャー企業へ出資する従来のものより高いと言えるでしょう。
2.独自のスキーム(エメラダ型新株予約権)を採用

次いでエメラダ・エクイティは独自のスキームとして「エメラダ型新株予約権」を採用している点が2つ目の特徴と言えるでしょう。
「新株予約権」と聞いてもピンと来ない方もいるかもしれませんが、新株予約権とは株式会社に対して行使することで、その株式会社の株式の交付を受けることができる権利のことです。そして、エメラダ・エクイティはこの新株予約権をさらに進化させた「エメラダ型新株予約権」という独自のスキームを採用しています。

一般的な新株予約権は投資家が将来受けとれる株式数が発行時に決められますが、エメラダ型新株予約権の場合は、転換価額に基づいて将来的に株式数が決められるのが特徴です。これは最初から通常の株式を取得する、従来の株式型クラウドファンディングとも異なる点。
しかし、なぜエメラダ・エクイティがこの新株予約権を導入したのか? それには最初から株式数を決めてしまうと、最終的に取得できる株式数が妥当な値にならない可能性があるという理由が挙げられます。
スタートアップ企業などの企業価値を最初から決めるのは非常に難しいこと。そのため、将来まで株式数の決定を先送りし、最終的に投資家が得られるリターンをより妥当な値に近づけるという観点から、独自のスキームを考案しているようです。
3.良質なベンチャー企業への投資が可能

そして、エメラダ・エクイティの3つ目の特徴は良質なベンチャー企業へ投資が行えるという点。これはどういうことかと言うと、先に述べたようにエメラダ・エクイティが採用する「エメラダ型新株予約権」は資金調達したいベンチャー企業にとってもメリットがあるからです。
例えば、通常の株式を発行するとなると、企業は投資してくれた投資家に対して株主総会などを開かなければなりません。しかし、株主総会が重なれば企業の負担は増えてしまうため、事務的作業に労力をかけたくないと考える企業も多いでしょう。
特に将来有望なスタートアップ企業ほど、スタートダッシュが肝心。事務的作業に時間を使っている場合ではないと考える企業も多いことが予想されます。しかし、一方でエメラダ型新株予約権は株主総会などを行わずとも、投資家がリターンを普通株式同様に得られる仕組みとなるのが特徴。
つまり、エメラダ・エクイティは有望なスタートアップ企業にとっても、資金調達として利用しやすいスキームになっている。このように考えると、エメラダ・エクイティに良質な企業が集まる可能性が充分考えられるというわけです。
よって、株式型クラウドファンディングの中でも、プロの投資家が出資した企業に投資できる、新株予約権を用いて投資家・企業ともにメリットが得られる仕組みを提供しているのがエメラダ・エクイティの特徴です。
現在、株式型クラウドファンディングの営業者は国内に3社ありますが、その中でもエメラダ・エクイティは他にない独自のスキームを打ち出した営業者だと言えます。
前述したように、エメラダ・エクイティが“期待のスタートアップ企業”として、かの有名誌「Forbes JAPAN」に選出されたのは、このような独自のスキームを構築している点が評価されているのではないでしょうか。新しいベンチャー企業投資の場を提供するサービスとして、今後への期待が高まります。
エメラダ・エクイティで考えられるリスク

投資である以上はリスクが伴う。
当たり前の話ですが未上場企業への投資ということで、エメラダ・エクイティでは大きなリターンが期待できる反面、思うように利益が得られない可能性があるというリスクが生じます。
これはエメラダ・エクイティに限ったことではなく、株式投資やソーシャルレンディングなど全ての金融商品に言えること。加えて未上場企業への投資を行う株式型クラウドファンディングは、投資した企業が上場しなければ利益が得られないため、他の金融商品に比べるとリスクも高めです。
例えばエメラダ・エクイティで、ある一つの企業へ投資して未公開株を入手したとしましょう。しかしながら、IPO(上場)やM&A(企業の合併や買収)の行使期間である10年間で何も起きない可能性もあります。そうなると、未公開株を売却するのはなかなか難しいため、利益を得ることはできません。
よって、必ずしも利益が出るわけではないという事を考えると、株式型クラウドファンディング自体がハイリスク・ハイリターンで、ある程度資金に余裕がある方向きの投資だということが考えられるでしょう。
しかしながら、未上場企業への投資はリスクが高い代わりに、投資している企業が成長すれば“大きなリターン”が期待できるというメリットもあります。特にエメラダ・エクイティの場合、プロの投資家が出資している企業が投資対象となるため、将来的に成長の余地がある企業への投資=期待値以上のリターンが得られる可能性も否定できません。
では、エメラダ・エクイティでリスクを軽減しながら投資するにはどうしたらいいか、次の項目で投資する際のポイントを紹介します!
投資する際のポイントは?

そこで考えられるのは、必ず“分散投資”をしておくことです。分散投資とは一つの企業に資産をつぎ込むのではなく、いくつかの投資先に資産を分けて投資しておくというもの。複数の企業に投資しておけば、一つの企業がダメになっても、その他の企業は生き残るという投資方法です。
そして、この分散投資がエメラダ・エクイティで投資を行う上で最も重要なポイント。そのことを証明するのが、数々のスタートアップ企業に投資している、シリコンバレーのエンジェル投資家「ロン・コンウェイ氏」が、freshtrax内のインタビューで語った下記の内容です。
ドットコムバブルが弾けた時、投資先の80%が倒産したが、Google1社の成功で、全ての損失がカバーできた
このように、エンジェル投資家と言われるロン・コンウェイ氏は全ての企業がうまくはいかないということを前提に、将来性のあるテクノロジー企業に複数投資し、その中からヒットを打つ企業を見つけることで利益を得ているのです。
分散投資をしっかりと行うことはリスクの分散を可能にし、時には投資先の可能性を広げる役割をも果たす場合があります。最終的にロン・コンウェイ氏のように、投資先の一つが「Google」のような世界のトップ企業へと成長すれば、リスクはあるものの大きなリターンが期待できる可能性もあるでしょう。
実際に「Google」とまではいかずとも、日本の企業で言えば、インターネットテレビ局「AbemaTV」など数々のIT事業を手がける「サイバーエージェント」。日本最大級のクラウドソーシングサービスを提供する「クラウドワークス」など、スタートアップから成長を遂げている企業はたくさんあります。
もし自分が投資した企業が名の知れる企業になったらと考えると、リターンと共に投資した後の“企業の成長”も楽しみの一つになるのではないでしょうか。
エメラダ・エクイティはこんな人におすすめ!
それでは最後に、これまでの話から「エメラダ・エクイティ」は一体どんな投資家に向いているのか考えてみました。
・投資の面白さ・リターンを重視したい!
・企業の成長を応援したい!
このように、エメラダ・エクイティは未上場企業への投資ということで、ベンチャー企業など今後の成長が期待できる企業に投資してみたい人、企業の成長を応援したい人におすすめのサービスです。
株式型クラウドファンディングは通常の株式投資などに比べるとリスクは高めになりますが、その分リターンが大きいことが予想されるのは確か。そのため、投資の面白さや最終的にリターンを重視したいという方にもおすすめです。
エメラダ・エクイティで将来有望な企業を見つけて、新たな投資を始めてみましょう!
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