
新製品の開発やアニメの制作、被災地支援などをはじめとした様々な場面で活用され、今や国内だけでも数十社の運営会社があるクラウドファンディング。
有名なものではこうの史代原作「この世界の片隅に」映画化プロジェクト、キングコング西野亮廣さんの「えんとつ町のプペル展」プロジェクトなど、クラウドファンディングは私たちが考えている以上に普及してきています。
またクラウドファンディング運営会社はその会社ごとに特長があるのも魅力です。特に起案者としてクラウドファンディングを利用する上で運営会社選びは重要な点の一つだと言えるでしょう。
そんな中、女性のためのクラウドファンディングプラットフォーム「Kanatta(カナッタ)」が登場しました!数多くある運営会社の中で、起案者を女性限定としているのはKanattaが初なのではないでしょうか。
そこで、今回はKanattaの基本情報をはじめ、その特徴についてまとめてみました。気になっていた方は参考にしてください。
この記事の目次
Kanattaとは?

「Kanatta(カナッタ)」は2017年12月25日にサービスを開始した、株式会社AIRが運営する女性のためのクラウドファンディングプラットフォームです。
株式会社AIRは女性の社会進出の支援を通じて社会に貢献することを目的としており、中でもドローンを扱う女性たちを対象としたドローン事業や、ドローン好きな女性たちのコミュニティ=ドローンジョプラスを運営しています。
今回設立された「Kanatta」も最初はドローン関連プロジェクトから始まりました。ドローン事業・クラウドファンディング事業の両方が「女性限定」で立ち上げられたのも、女性の社会進出を目指す株式会社AIRならではと言えるでしょう。
では次にそんな株式会社AIRが運営するKanattaの特徴について見ていきます。
Kanattaの特徴
Kanattaの特徴は大きく3つです。一つずつ確認してみましょう。
起案者が女性限定

まずは最大の特徴である「女性限定」という点です。これは夢を叶えたいと思いながらも、結婚・出産などでなかなか状況が許さない立場にある女性を中心にすることで、まさに女性の社会進出を目指していると言えます。
また一人では夢への一歩を踏み出せない女性に向けて、女性起案者同士で交流できる場が設けられているのも心強い点です。ちなみに、支援自体は男女関係なく行えるので安心してください。
手数料が低く、専属スタッフの無料サポート付き

クラウドファンディングを行う際に気になるのが手数料です。購入型クラウドファンディングの起案者は、平均的に支援金総額の10~20%を手数料として運営会社に支払う必要があります。
気になるKanattaの手数料ですが、支援金総額の12%(手数料7%+決済手数料5%)に設定されているとのこと。これは運営会社の中でも低いと言えるでしょう。※コンサルタント利用、PR動画作成などは別途手数料必要
またプロジェクト起案者にはKanatta専属スタッフに相談できる無料サポートがついているので、クラウドファンディング未経験の方でも安心して利用できますね。
リアルクラウドファンディングイベント開催も
そしてKanattaならではと言えるのが「リアルクラウドファンディングイベント」の開催です。

Kanattaでは他の運営会社で見られない「リアルの場でのクラウドファンディング起案者のPRと女性経営者との交流」イベントを企画しています。
これはKanattaのアンバサダーによるリアルな情報、Kanattaのプロジェクト起案者の声を直接聞けるイベントとのこと!
普段さまざまなジャンルのプロジェクトを見ている管理人ですが、起案者と直接会って話を聞けるというのはなかなか無く、とても良いと感じます。
またこのイベントを通して、参加者全員がネット上だけに留まらないリアルな交流ができるのと同時に、新しいコミュニティが生まれることが期待できるでしょう。
クラウドファンディング初心者の方にとっても、経験者の話を聞ける機会というのはあまりないので、プロジェクト立ち上げを迷っている方はまずイベントに参加して見るのもいいかもしれませんね。
第一回目のイベントは2月7日に開催され、およそ100人の参加者が集まった模様です。第二回目は1000人規模での開催を見込んでいるとの事なので、気になる方はチェックしておきましょう。
ここまで、Kanattaの特徴について見てきました。女性のためのクラウドファンディングプラットフォームというだけでなく、他の運営会社に見られない特長も多いですね。
では、実際にどのような案件が募集されているのでしょうか。現在募集中の案件を見てみたいと思います。
どんな案件がある?
2017年12月に開設してからまだ2ヶ月という期間からか、現在発表されている案件は全部で33件です。

案件を見てみると、やはり女性向けということもあり「ビューティー」カテゴリが一番多いようですね。また、目標金額も1万円という少額から設定できるので初心者でもハードルが低いと言えます。
ではこれまで成立した案件をいくつか見てみましょう。
鎌倉 喜心を立ちあげて、日本の美しい食からの体験を、世界に発信したい!

▲画像クリックでプロジェクトページへ
まずはこちら、現時点で最も高額な支援を集める「鎌倉 喜心」プロジェクトを紹介します。
もともと、京都は祇園に店を構える「朝食 喜心」。食事をつくることも、食べることも、そのすべてが修行であり、生きることそのもの、喜ぶべき尊いおこないという禅の教えである「喜心」を冠した「朝食 喜心」は、京都ならではの食材を使ったシンプルな「One Rice One Soup (一飯一汁)」スタイルで人気を博しています。
そんな朝食 喜心を立ち上げた双子の姉妹、池田めぐみさんとさゆりさんは鎌倉出身です。今回のクラウドファンディングでは、ふたりの地元である鎌倉に「鎌倉 喜心」を立ち上げることを目的としています。
鎌倉 喜心では日本文化発信の場所として、地元の方々や観光客の方々との交流の中心となる場所を作りたいとのこと。またオープン後には、京都とはひと味違うとれたての魚、野菜など地元鎌倉に根差した食材の提供が予定されています。
リターンとしては、鎌倉 喜心の食事券や京野菜・湯葉セット、地元人が提案する「裏鎌倉ツアー」など魅力的なものばかりです。
オープンは2018年4月を予定しており、支援金は目標金額にかかわらずすべて起案者へ渡される「All In方式」なので、興味のある方はさっそく申し込みしましょう。
「ラストチャンス」恩返しのために、半身麻痺からのリスタート!

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次に紹介するのはフラワーアーティスト・ベティさんのプロジェクトで、Kanatta開設当初に募集されたものです。
数年前に脳出血で左半身に麻痺を抱えてしまったベティさん。そんなベティさんが立ち上げたのが、フラワーアレンジメントでお花の魅力を届けるためのプロジェクトです。
ベティさんは自身の闘病経験によって、年齢・性別・障害などに関係なくすべての人が生き生きとした生活を送れることを身をもって知ったとのこと。
どんな人にもフラワーアレンジメントを楽しんでもらいたいという思いをもって始めたプロジェクトですが、目標金額の50万円を上回る結果となりました。
初めての方、サロン探しにお困りの方も必見!ジェルネイル体験イベントを開催したい!

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こちらは東京都品川区にある「ルリエプライベートネイルサロン」の「ジェルネイル体験イベント開催」プロジェクト。
都内だけでも4000件近くあると言われるネイルサロンの中で、どの店を選んだらいいかわからない!という方も多いでしょう。
そんなネイルサロンに関する様々な悩みを解消するきっかけとして、ネイル体験やネイリストと気軽に触れ合えるイベントを開催したいというのがこのプロジェクトです。
おそらくネイルサロンに行くのは男性より女性の方が多いでしょう。そこで女性向けのクラウドファンディング「Kanatta」でプロジェクトを立ち上げることで、ターゲットの女性の目につくことが多くなると考えられます。
実際に目標金額5万円のところ、すでに2倍以上の支援が集まっているようです。Kanattaは女性をターゲットにしたプロジェクトの立ち上げに最適と言えますね。
初めての女性でも安心!

ここまでKanattaの特長と案件を見てきました。
今までにない「女性のためのクラウドファンディング」ということで、他の運営会社に比べて初めての方でも簡単にプロジェクトを立ち上げられる仕組みが多いと思います。
特に目標金額が1万円から可能ということで、ちょっとした挑戦のためのプロジェクトから始めてみるのも良いかもしれませんね。
これまでクラウドファンディングを迷っていた方も、Kanattaなら安心してプロジェクトを立ち上げることができます。Kanattaで夢への一歩を踏み出しましょう!
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