
2018年2月20日、ラッキーバンクに行政処分勧告!?詳細はこちら
ソーシャルレンディング会社の中でも、創立3年で85億円以上の資金を集めるなど、特に注目を浴びているラッキーバンク。そんなLuckyBankは2016年8月に子会社としてLBIリアルティという不動産事業に携わる会社を設立しています。
LuckyBankはなぜ自らの手で不動産売買を行う子会社を設立したのか、またその狙いはどういったものなのかを考えてみましょう。
この記事の目次
LBIリアルティの会社概要
まずはLBIリアルティの会社概要から見てみましょう。
LBIリアルティの会社概要 | |
---|---|
会社名 | LBIリアルティ株式会社 |
設立 | 平成28年6月1日 |
所在地 | 東京都中央区八重洲一丁目1番3号 壽ビル9階 |
代表取締役社長 | 田中 翔平 |
グループ企業 | ラッキーバンク・インベストメント株式会社 |
事業内容 | 不動産売買事業 |
宅地建物取引業者免許 | 東京都知事(1)第99445号 |
LBIリアルティの代表取締役はLuckyBankの代表と同じ、田中 翔平氏となっています。事業内容を不動産売買事業としていますが、その多くは企業ホームページでは語られていません。
LBIリアルティとは何を行う会社なのか
LBIリアリティはまだ創設してから1年も経っておらず、ホームページでも具体的な事業の説明などはあまり掲載されていません。創業期ということで事業の確立にまだせわしなく動いている段階であることは推測できます。
そこで当初の狙いとして業界紙に掲載された記事からその事業内容を推察します。
記事によると目的として掲げているのは新会社自体で不動産を所有し、その子会社が所有する不動産をLuckyBankのファンドとして運用していくということです。
ソーシャルレンディングにとって投資を募る会社を見つけることは、もちろん生命線ともなりますが、事業の健全性を図ることや顧客探しには多くの人件費、時間がかかります。またコントロールしにくい要素であるので、収益も安定しません。
しかし投資ファンドを自らの会社で手がけていくようにすれば、ファンド探しの時間や手間もかからず、常に安定して投資家に投資案件を提供することができます。グループでの経営の安定性と、リスク回避を図る効果が見込まれます。
そして、もう一つの狙いとしているのは、ベンチャーの不動産会社の取引を行い、その会社の事業が安定し信用性が生まれたところで、子会社から融資を行うことを検討し、またそのベンチャーの実績を投資家に開示することで、投資家が資金を提供しやすい環境を整備することです。
これも安定した投資案件の収集のため、自社とベンチャー企業のパイプを作ることで、専有的に融資を行い、投資家向けの案件を提供していく狙いがあるといえるでしょう。
ざっくばらんに言うと、青田買い的に様々なベンチャー不動産会社との取引を行い、その中で伸びていきそうな会社を見つけて、そこに融資を行っていくためと言えます。
LuckyBankも2017年明けは1ヶ月ほどほとんど新規案件の募集がなかった時期もありましたから、投資案件探しには毎回かなりの労力をかけていることが伺えます。この時期は金融庁からの監査が行われていた時期でもありますが、子会社の事業が安定してきたら、案件の供給も安定していくのではないでしょうか。
LuckyBankが人気を集める理由の一つが、すべての案件で不動産を担保にしているという点です。不動産会社を設立し、他の不動産会社とのパイプを太くしていくという狙いを持つことは、むしろ自然な流れかもしれません。
LBIリアルティがもたらす今後の効果

LuckyBankの田中社長は、同じ記事の中で次の様にも述べています。
「不動産会社の実績や取引先の評価は不透明。それをLBIリアルティが実際の情報を集め評価することで、不動産会社と顧客との間の情報の非対称性をなくしたい」
LuckyBankは人気のあるソーシャルレンディング会社ですが、それでも投資をする時に、募集案件における担保が一体何なのか、また融資先が本当に信頼できる会社であるのか、などが気になる投資家の方も多いでしょう。
しかしLBIリアリティを通じてLuckyBankは積極的に投資家に情報を提供できる環境の整備を目指しており、より案件に関する情報の透明性が高まれば、投資家も安心して投資できるようになります。
会社を大きくし、より大規模なビジネスに乗り出すには、いわゆる「怪しい投資、ビジネス」というイメージを払拭する必要もあるでしょう。この子会社設立の動きは、LuckyBankが一段上のステージに登ろうとしている、健全性の高いビジネスを目指すがゆえの行動と見ることもできます。
LBIリアルティの懸念するポイントは?
一方で懸念すべきポイントもあります。3月末に行政指導が入ったみんなのクレジットのように、子会社の株を実は担保にしていた、グループ内資金調達のため、また子会社をマネーロンダリングのためのみに設立する会社というのもないわけではありません。
LuckyBankはこれまでお金の支払が滞ったこともなく、貸し倒れも一件もないなど、その運営手腕や会社の経営は一見非常に安定しているように見えます。
実は分配金の捻出のために、投資家の資金を集め続ける自転車操業という可能性も0ではないでしょう。物事には絶対はありませんから、LuckyBankがこれまで問題が発生していなかったからといって、無条件で信頼するのは大きな間違いといえます。
しかし、実際の所LuckyBankは営業者としての実績もあり、投資家から暑い信頼を得ている営業者ですので、なりふり構わぬ資金集めをしている様子もありません。その意味では、落ち着いた会社経営ができている状況といえるでしょう。
LBIリアリティに関しては設立後の活動についてまだ成果が見えていない状況です。ベチャー企業との関わりが一定の成果を見せるようになるには、まだ1,2年かかるかもしれません。とにかくLuckyBankとLBIリアリティ両者の活動を同時に注視していきたいところです。
追記:ラッキーバンクに行政処分勧告!X社=LBIリアルティという推測も
2018年2月20日、LuckyBankが金融庁から行政処分勧告を受けたという報告が入ってきました。
その中で、「ラッキーバンクの貸付先のほとんどが田中代表取締役の親族が経営する不動産事業を営むX株式会社」という内容の報告がなされ、このX社=LBIリアルティではないか?という憶測が飛び交っています。
実際に電話で問い合わせた投資家もいるようですが、返答は得られなかったとのこと。
しかしLBIリアルティは他でもない田中 翔平氏が代表取締役社長として就任しているので、「親族が経営する」には当てはまらないような気もしますね。
ただLBIリアルティも業務内容については不透明なところも多く、投資家が不安視するのも仕方のないことでしょう。行政処分勧告については、LuckyBankの早い報告が待たれます。
当サイトのおすすめ業者はここ!
▼大手商社「伊藤忠商事」が株主の信頼性!
あの大手総合商社「伊藤忠商事」が株主ということから信頼性が高いと評判のクラウドクレジット。みんなのクレジット行政処分後もいち早く投資家へのサポートを行っており、その誠実さが伺えます。
また海外と国内の資金需供を繋ぐプラットフォームとして、他業者にない“10%前後の高利回り”案件に投資することも可能!国内の利回りでは物足りないと感じる方にもおすすめです。
▼不動産のプロが運営する安心感
1万円から不動産投資が始められるオーナーズブック。不動産のプロにより結成されており、そんな不動産のプロが選んだ案件に投資できるという安心感があるのが何よりの魅力です。全案件が都内の不動産でLTV率を80%に抑えた担保が設定されているので、安全性が高いという面からも初心者におすすめ。
コメントを残す