
ソーシャルレンディング事業者の中でも全案件に不動産担保がついており、案件の詳細情報が多く公開されていることから比較的安全性が高いと人気のオーナーズブック。
しかし、金融商品である以上100%安全とは言えないのが現状です。そのため、投資する前に“リスク”について正しく理解しておく必要があります。
そこで、今回はオーナーズブックで投資する時に考えられるリスクを4つにまとめてみたので、これから投資を始めようと考えている方は参考にしてみて下さい!
オーナーズブックで考えられる4大リスク
「安全性の高い営業者」「貸し倒れ実績がない」「不動産のプロが多い」などで知られているオーナーズブックですが、実際にどの様なリスクがあるか考えてみましょう。
貸し倒れのリスク

これは他のソーシャルレンディング運営会社でも同じことですが、まず貸し倒れのリスクが考えられます。
オーナーズブックを展開しているロードスターキャピタル株式会社はマザーズ上場企業であり、スタッフも不動産のプロ集団であることから、不動産価値の目利きについては信頼性が高いと言えるでしょう。
しかし、それでもリーマンショックのように急に相場の流れが変わるような事や、融資を行っている会社に不測の事態があれば、貸し倒れが起きる可能性もあることを考えておかなければなりません。
とはいえ、貸し倒れが起きた場合でも担保が設定されているので資金の全てを失うという事はあまり考えられませんが、それでも金融商品である以上は元金損失のリスクは付きまといます。
そのため、投資家の方でも投資先を分散させるなどのリスク対策が必要です。
運営会社の倒産リスク

次に考えられるのはオーナーズブックを運営しているロードキャピタル株式会社自体が倒産してしまうリスクです。
▼決算公告(ロードスターキャピタル株式会社)

しかし、この決済公告を見て貰えばわかるように、実際のところロードスターキャピタル株式会社は年々右肩上がりに利益を出している事がわかるため、現状では安心と言えるでしょう。
途中解約、キャンセルができないリスク

これに関してもオーナーズブック固有のリスクではありませんが、ソーシャルレンディングは基本的に一度出資を行うと途中解約はできないため、融資期間や融資する金額などを慎重に検討してから投資を行う必要があります。
投資した資金が急に必要になった場合でも途中で取りやめる事ができないので、必ずしばらく使う予定のない余剰資金で投資することを心がけましょう。
具体的な出資先の情報がわからないリスク

投資家はオーナーズブックが貸付を行う貸付先の企業情報を知ることが出来ません。これは、ソーシャルレンディングの仕組み上、投資家が貸金業法に違反しないための防止策として設けられている「匿名組合契約」によるものです。
オーナーズブックに関して言えば、リスク表示などを通して案件の詳細をある程度記載しているので、他のソーシャルレンディング営業者と比べても比較的安心して投資できると言えます。しかしすべての情報を知る事はできないので、このあたりはオーナーズブックの営業者としての腕に頼るしかないでしょう。
しかし、今後ソーシャルレンディングが普及していけば法律が変わることも考えられます。投資家にとって投資しやすい環境になることを期待しましょう。
リスクに対する考え方とその対策
以上が、オーナーズブックで考えられるリスクです。
このように、安全性が高いと言われるオーナーズブックにもリスクはありますが、今述べたリスクはどの運営会社でもいえる事なので、オーナーズブックが特別リスクが高いということはないでしょう。
しかし、金融商品である限りは「絶対に安全」などという言葉はなく、投資家は常にリスクを意識しておく必要がある事は間違いありません。
そこで大切なのはリスクを把握した上で、いかにリスクを軽減して投資することができるかということです。
主なリスク軽減方法としては、1つのファンドにまとめて投資せず分散投資を心がける、運用期間が短いものに投資するなどがあります。投資する際はリスク対策をしっかりと行い、少しでも安全に投資できるような体制を整えておきましょう!
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