
ソーシャルレンディング(別名投資型クラウドファンディング)運営業者の中でもSBIグループが運営するサービスとして多くの投資家から支持を得ているSBIソーシャルレンディング。
しかしそんなSBIソーシャルレンディングについて調べていると、検索の予測機能で表示されるのが貸し倒れ(デフォルト)という言葉。
貸し倒れとは、ソーシャルレンディグにおいて元本を損失する可能性がある最大のリスクのことですが、この言葉が出てきたということはSBIソーシャルレンディングで実際に貸し倒れが起きているということなのでしょうか?
今回は気になるSBIソーシャルレンディングの“貸し倒れ被害の実態”について独自に調査しています!本当に投資をして大丈夫な業者なのか?安全性についてまとめました。
この記事の目次
SBIソーシャルレンディングとは?

冒頭でもお話したように、SBIソーシャルレンディングは金融業界大手のSBIグループが運営するソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)サービスです。
2011年にサービス開始と、maneoに続き業界内では老舗の業者で、数万円から想定利回り3.2%~10%(年利)の金利投資が可能。
すでにSBI証券などを利用している投資家からの人気も根強くて、サービス開始当初から利用者が多いソーシャルレンディング業者だよ!
実際に貸し倒れはあったのか?
そんなSBIソーシャルレンディングで実際に貸し倒れがあったのか?について見て行きましょう。
管理人が「運用実績」を確認したところ、貸し倒れが発生していたということが確認できました。


画像出展:元本償還の実績|SBIソーシャルレンディング公式サイト
こちらは実際にSBIソーシャルレンディングの公式サイトにおいて公開されている運用実績で、「デフォルトした貸付元本(累計)」の欄が0ではないことから、オーダーメード型ローンファンドと個人向け無担保ローンにおいて貸し倒れした案件があったという事がわかります。
ちなみに「デフォルト」とは「貸し倒れ」という意味なんじゃ。
貸し倒れ以外に返済が延滞している返済遅延のファンドもいくつかあるみたいだし、かなりリスクが高い投資先だった事がわかるね…!
いつ発生した遅延、貸し倒れなのか?
ではこの貸し倒れは時期的にはいつ頃発生したものなのでしょうか?
実際に確認したところ、ここ最近ではなく2011年~2013年にかけて運用していたファンド、または当時運用を始めたファンドにおいて、貸し倒れ・返済遅延が数件発生していることが分かりました。
そしてこのことから貸し倒れ・返済遅延が発生しているファンドの共通点として挙げられるのは個人への貸し付けを行うファンド「個人向けローンファンド」だということが分かったのです。
個人向けローンファンドに貸し倒れ・返済遅延が集中
そんな貸し倒れ・返済遅延が集中した個人向けローンファンドに関しては以下の通りじゃ。
・SBISLフリーローンファンド
(※両ファンドとも現在は取り扱いなし)
この2ファンドは、2011年にSBIソーシャルレンディングがサービスを開始した当初から始めた個人向けのローンファンド。
主に個人への借換を目的とした貸付事業となりますが、確認する限り「デフォルトした貸付元本」「延滞中の貸付元本」ともにそれぞれおよそ500万円近くの貸し倒れ・返済遅延が発生し、集中しています。
えっ…そんなに貸し倒れや返済遅延が発生していたんだね…!
よってこのことからも、個人向けローンファンドがいかにリスクの高い投資先であったのかということが伺えますが、SBIソーシャルレンディングは業界の中でも2011年に営業を開始した運営歴も長い業者。
これは同じく2008年運営開始の老舗サイトmaneoのセミナーに参加した際に代表の瀧本社長が話していたことですが、maneoも同じく個人向けローンファンドにおいて投資詐欺やトラブルが続出し、貸し倒れが多かったという事実があるとのこと。
従ってSBIソーシャルレンディングもmaneoも運営実績が長くある業者だからこそ、このように過去に失敗したファンドがあるということが分かります。
もちろん貸し倒れや投資詐欺自体あってはいけないことじゃが、このような失敗を乗り越えた上で、今では新たな体制で運営を続けているんじゃよ!
現在の体制、貸し倒れ状況は?
ではこのように過去に失敗しているSBIソーシャルレンディングですが、現在はどのような体制で運営しているのでしょうか?
実は現在、個人向けローンファンドの取り扱いを完全に終了させ、比較的貸し倒れの可能性が低い「事業性ローンファンド」のみの取り扱いを行っています。
事業性ローンファンドとは企業などが事業のために利用するお金を借りるファンドのこと。
個人向けファンドと比べると、信頼性や担保の面でも事業性ローンファンドは比較的安全性の高い投資先なんじゃ。
画像出展:元本償還の実績|SBIソーシャルレンディング公式サイト
先ほどもご紹介した通り、オーダーメード型ローンファンドと個人向け無担保ローンファンドでは貸し倒れが発生していましたが、この2つの図を見る限り、不動産担保ローン事業者ファンドとカンボジア技能実習生支援ローンファンドでは貸し倒れは発生していないことがわかります。
よって貸し倒れが今後絶対に起こらないとは言い切れませんが、個人向けローンファンドと比べると貸し倒れが起こりにくいのは事実。
気になってはいるけど貸し倒れなどのリスクが心配という方は、こまめに自分の目で運用実績を確認してみることがおすすめだよ!
遅延案件は発生中
貸し倒れ案件は上記の通り1件も発生していませんが、「SBISL不動産バイヤーズローンファンド16〜22号」ファンドのうち一部の借手からの利息の支払い遅延案件が発生していました。(以下SBIソーシャルレンディング公式お知らせページ参照)
それから担保物権の売却や債権回収会社への譲渡などにより貸付債権の回収が少しずつなされている状況です。
・<進捗>SBISL不動産バイヤーズローンファンドの貸付債権の回収について
・<進捗2>SBISL不動産バイヤーズローンファンド19号の貸付債権の一部回収について
・<進捗3>SBISL不動産バイヤーズローンファンド16号の延滞債権の回収について
・<進捗4>SBISL不動産バイヤーズローンファンドの延滞債権の回収について
・<進捗5>SBISL不動産バイヤーズローンファンドの延滞債権の回収について
・<進捗6>SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号担保不動産の競売スケジュールのご報告
・<進捗7>SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号担保不動産の競売結果のご報告
・<進捗8>SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号 5月15日付分配のお知らせ
こちらの報告によると、2019年3月現在全案件の全額回収にはまだ至っていない様ですが、一部ずつ回収できている事を細かく知る事ができるので、SBIソーシャルレンディングに対する不安や不信感は薄れていっているのではないでしょうか。
引き続き頑張って欲しいものじゃな!
まとめ
貸し倒れリスクをなるべく回避する方法は個人向けローンファンドには投資しないということ。(※現在募集されている案件に個人向けローンファンドはなし)
過去に貸し倒れや返済遅延を出しているのは事実ですが、冒頭でも少し触れましたがSBIソーシャルレンディングは業界の中でも運営歴が長い業者。貸し倒れや遅延が起これば体制を見直している証拠として、最近の動きとしては返済遅延が一件あったもののそれ以降は今現在出ていません。
現在のように事業向けローンファンドであれば安全性を重視した資産の運用が出来るはずです。
また、安全性といった視点で考えるならSBIグループが運営している点は安心感が大きいと言えますね。
金融業界全体で考えても、今までの実績や支持している人の数の多さから安全な会社である事は間違いありません。
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