なぜこんなにクラウドファンディングが広まったの?
最近さまざまな場所でクラウドファンディングを目にします。株式や寄付といったものは昔からあったのに、クラウドファンディングが日本でここまで有名になった理由はなんですか?
「お金が必要な人をサポートしたい」という思いから広がった取り組み

「不特定多数の個人からお金を集めて、お金を必要とする人たちに提供する」という仕組み自体はさほど珍しい物ではありません。古くは17世紀初頭にすでにクラウドファンディングの原型が存在していたといわれています。
有名なところでは、自由の女神がクラウドファンディングによって完成したという話をインターネット上で目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
実は日本におけるクラウドファンディングの歴史はまだ浅く、以前は寄付型や購入型が一般的でした。
2011年の東日本大震災において、災害の復興支援を目的とした寄付型のクラウドファンディングが注目されはじめます。おなじく2011年には「誰もがやりたいことを実現できる世の中を」という想いのもと、創始者である米良はるか氏が「READYFOR」をオープンさせたのです。
社会貢献度合いが強いプロジェクトが比較的多いのが特徴で、このサイトが日本で初めてオープンされたクラウドファンディングサービスサイトと言われています。
それ以降続々と新しいサービスサイトか開設され、現在では専門業者や自治体の自社ウェブサイトを含めると100社以上という規模になりました。
先の「READYFOR?」では、2011年当時東北復興支援に関するプロジェクトが多数掲載されていたといいます。
あのときの日本人の心の中に、目の前で困っている人たちを支援したい、助けたいという気持ちが強く生まれたのは間違いありません。
TwitterやインスタグラムといったSNSも普及の一端を担っていると言えるでしょう。個人の手によって情報が拡散されることで、より多くの人の目に留まることになりました。夢を実現したい人と、それを後押ししたい人たちのマッチングがうまく作用した結果ではないでしょうか。
2015年の金融商品取引法の改正に伴い投資型クラウドファンディングの知名度が上がったことで、今後は投資系クラウドファンディングもますます拡大していくことでしょう。
クラウドファンディングについてもっと知りたいと思ったら、以下のページも参考にしてください。
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