クラウドファンディングの歴史を教えて下さい。
クラウドファンディングって最近できた言葉ですか?それとも昔からあったんでしょうか?
最近よくその言葉を聞くような気がします。
17世紀初頭という古い時代からの歴史があります。
近年クラウドファンディングはTVや新聞でも取り上げられ、新しい資金調達方法として話題となっていますが、実際その歴史は古く17世紀初頭には既に存在していたようです。
そのクラウドファンディングの原型となったのは、17世紀初頭に書籍の印刷代を寄付により集めたというエピソードになります。また、おまけとして寄付をした者の名前を書籍に載せるなど、現在の購入型クラウドファンディングに似ている部分もありました。
クラウドファンディング過去の成功事例

ではここで過去の成功事例を見てみましょう。
過去には数々の成功事例がありますがその事例の1つで代表的なものに、世界中で有名なアメリカ合衆国の「自由の女神」が挙げられます。
自由の女神はアメリカ合衆国独立の100周年記念にフランスから贈られたものですが、1884年に自由の女神を乗せる台座を建設していた「自由の女神製作委員会」は途中で建設資金を切らしてしまいました。
そこで新聞出版者のジョセフ・ピューリッツァーが自身の新聞でアメリカの大衆に寄付を呼びかけたところ、6ヶ月で10万ドルもの建設費用が集まり無事に台座が建設されたと言います。これはクラウドファンディングが国の事業にも関わっていたということを物語る出来事です。
しかもこの寄付で驚くべき点は、”1ドル以下という少額を百万人以上という人々の多さによって集めた”という点です。小さな額でもたくさん集めればこれだけの大金になり、事業の成功を収めることが出来ることを表しているのがわかります。
日本におけるクラウドファンディング

最後に日本のクラウドファンディングについてです。
日本では2011年の東日本大震災をきっかけに、復興支援を目的とした寄付型のクラウドファンディング利用者が増えました。また、2015年には金融商品取引法の改正に伴い投資型クラウドファンディングの知名度が上がったことで、テレビや雑誌などで目にする機会も多くなったと思います。
そしてクラウドファンディング運営サービスとしては2011年に開始された「READYFOR」が始まりとされており、その後続々とクラウドファンディングの運営サービスが開始されています。現在ではおよそ40社の専門事業者がいるとされ、自社でウェブサイトを開設している企業や自治体も60社程あるようです。
このようにクラウドファンディングは古くから歴史があり、海外では既に大きな市場を形成しています。日本のクラウドファンディング市場も海外と比べるとまだまだ小さいですが、2015年は前年度比で43.9%増加の283億7,300万円を見込むなど成長が期待できる市場なので、今後の動きにも注目してみて下さい。
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