
高利回りの分配金を受け取れるということから人気のある不動産投資信託ですが、実はこの不動産投資信託を上回る利回りで更にリスクも少ないと言われているのが融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)での不動産投資です。
今回はそんな不動産投資信託と融資型クラウドファンディングの2つの投資について利回りやリスクの違いなど詳しく解説!資産運用を行うにあたり、どちらの方がリスクが少ないのか知る必要があるため、まずはそれぞれの投資の仕組みについて正しく理解しておかなければなりません。
この記事の目次
融資型クラウドファンディングとは?

では最初に融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)について。
この融資型クラウドファンディングとは、投資家から集めた資金を運営会社を通して不動産や企業などに貸付けることで、毎月金利の分配を受けながらその元本を回収する仕組みの金融商品になります。
クラウドファンディングの仕組みを取り入れたことにより今まで敷居の高かった不動産投資を一般の方でも気軽に始められるという特長があり、資産運用への活用として注目が高まりました。
不動産投資信託とは?

では次に不動産投資信託についてもお話していきましょう。
不動産投資信託(J-REIT)とは投資家から集めた資金でマンションや商業施設などの不動産を購入し、年に1~2回その賃貸収入や売買益を分配してもらうという仕組みの金融商品です。また、この不動産投資信託は投資信託の仲間で2001年に証券取引所に上場されています。
この2つの金融商品ですが、基本的にはどちらもファンドに投資し収益が分配されるのを待つという投資スタイルになるため「どこが違うの?」と思う方もいるかもしれません。しかし「投資へのリスク」という面を考えた時、この2つにも大きな違いがでてくるのです。
次の項目ではそんな投資選びのポイントとなる融資型クラウドファンディングと不動産投資信託の大きな違いについて解説していきたいと思います。
融資型クラウドファンディングと不動産投資信託の違いとは?
【その1】利回りと分配時期の違い
まず違いとして1番気になるのがリターンとなる「利回り」になるのではないでしょうか。この利回りは高さはもちろんのこと分配の時期にも違いが見られるのでチェックしておきましょう。
利回り:3%~4%程
分配:年に1~2回のみ
利回り:5%~10%程
分配:毎月ごと
このように不動産投資信託が平均3~4%程という利回りであるのに比べ、融資型クラウドファンディングでは5%~10%程と高い利回りであるということが分かります。
また配当時期に関して、不動産投資信託は運用が順調であれば年に2回分配を行うことが出来るという仕組みになっている為、確実に年2回分配が行われるという保証はありません。従って、毎月確実に分配が行われる融資型クラウドファンディングの方がリスクも低く安心して投資を行うことができるのです。
【その2】口座開設の違い
では次に口座開設の違いを説明していきましょう。
不動産投資信託の場合、取引を行う前に証券会社に口座を開設しなければいけないという事から、投資家は証券会社に口座開設料として「株式売買手数料」を支払う必要があります。その一方で、融資型クラウドファンディングは基本的に口座開設料がかからず、ネット上で簡単に口座を開設することができるという違いが生じるのです。
この違いから融資型クラウドファンディングの方が投資を始めるまでのハードルも低くなる為、初心者や分散投資で投資先を分けたいという方など幅広い層の投資家に需要があると言えるでしょう。
【その3】価格変動の違い
最後に価格変動の違いについてです。
この価格変動ですが、不動産投資信託は市場に上場されていることから「毎日価格が変化する」のに対し、融資型クラウドファンディングは非上場の金融商品である為「価格変動がない」という大きな違いがあります。
よって日々価格が変動する不動産投資信託では、毎日の値動きに気をつけておかなければリターンが下がってしまうというリスクが生じてしまうのです。しかし、それに対して融資型クラウドファンディングではファンド募集時に設定された条件からリターンが変わることがないので、常に市場や価格を気にすることなく安心して資産運用が行えます。
まとめ
これらから不動産投資信託よりも融資型クラウドファンディングで不動産に投資をする方が高金利でリスクも低く、資産運用を行いやすいということが言えるでしょう。
今回は不動産に特化した投資について紹介しましたが、現在では金融商品にも様々な種類が存在します。「どこを重視して投資を選ぶのか?」それはとても難しいことだと思いますが、投資で失敗しない為にも「しっかりとしたリターンがある」「リスクが少ない」というこれらの条件は絶対に必要なので、色々な金融商品を比べて自分に合った投資を見つけてみて下さい。
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