
つい先日、仮想通貨の中で最も知名度の高いビットコインが一時期120万円を切るという大暴落がありました。 ※2018年4月の段階
ビットコインに投資していた投資家からは阿鼻叫喚が上がりましたが、ここにきて仮想通貨の新たな問題が発生。なんと、仮想通貨取引所の一つであるCoincheck(コインチェック)が不正アクセスを受け、仮想通貨「NEM(ネム)」が流出したという衝撃的な内容です。
しかもその額は日本円で約580億円にも上るとのこと!
コインチェックといえば芸人の出川哲朗さんがテレビCMに出演していたのを見た方も多いでしょう。またコインチェックは初心者が始めやすいシステムであったことから、コインチェックで仮想通貨取引を始めた方も多いと思います。
そもそも仮想通貨はビットコインの価格高騰で「誰でも簡単に始められ、儲けることができる」と注目され、今まで投資をしたことが無い方でもこぞって取引を開始した方が多い印象です。
しかし実際には価格変動に左右されたり、取引所の不祥事でトラブル続き。とくに日々価格が変動することや今回のコインチェックの件で精神的に疲弊してしまった方もいるでしょう。
そこで、この記事ではこれまで起きた仮想通貨トラブルについてまとめるのと同時に、「もっと安全性の高い投資は無いのか?」という点について考えてみたいと思います。
この記事の目次
コインチェックで約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出

まずは今回のコインチェックに何が起こったかをまとめておきましょう。
1月26日午前3時ごろ外部からの不正アクセスにより5億2300万NEM(日本円で約580億円)がコインチェックから流出しました。
コインチェック側がこの不正アクセスに気付いたのが同日午前11時半ごろ、その後NEMの売買と入出金が停止され、現在はすべての仮想通貨の出金が停止されています(一部仮想通貨の入金は可能)。
どのように不正アクセスがあったのかはわかっていないとのことですが、今回の流出はおそらく管理上の不備であると考えられているようです。
セキュリティが甘かった?今回の流出の原因は

では、コインチェックのセキュリティ対策はどのようになっていたのでしょうか。
公式サイトを確認してみると、コインチェックでは115億円相当のビットコインが消失した2014年のMt.GOX(マウントゴックス)事件を受け、第三者が秘密鍵を盗むことができないようにインターネットから完全に隔離された状態で保管するとしていました。
この隔離された状態をコールドウォレットと言います。どうやらコインチェックではビットコイン資産のうち流動しない分をこのコールドウォレットで管理していたものの、NEMは「システム的に難しい」という理由でコールドウォレットで管理されていなかったとのこと。
また、万が一秘密鍵が盗難された場合に備えた「マルチシグ」という秘密鍵の分散管理もされておらず、セキュリティは必ずしも万全であったとは判断できないのが現状のようです。
コインチェックは今回の事件についてセキュリティの問題が直接的な原因ではないという認識のようですが、仮想通貨においてセキュリティへの認識の甘さは致命的であると言わざるを得ないでしょう。
なぜなら仮想通貨はたびたび盗難・消失というトラブルが起きており、そのほとんどが消失したままだからです。
480億円相当が消失したMt.GOX事件
仮想通貨の盗難・消失トラブルの中で一番有名なのはMt.GOX(マウントゴックス)事件でしょう。
マウントゴックスとは、過去には最大級の取引量を誇るビットコイン交換所でした。そのマウントゴックスが2014年2月に何者かからの不正アクセスを受け、管理していた85万円BTC(当時のレートで約480億円)と顧客からの預かり金28億円が失われました。
当時マウントゴックスは外部からのハッキングが原因としていましたが、実際はマウントゴックス社長のマルク・カルプレス氏が横領したとの線が強まり、現在でも裁判が続いています。
またこの事件後マウントゴックスはすべてのビットコインを払い戻すとされていましたが未だ払い戻しが完了していません。
今回のコインチェックでのNEM流出はこのマウントゴックスの被害総額を越えており、仮想通貨の歴史上最悪の事件となるでしょう。
そしてコインチェックでも顧客の損失額を返金するとしていますが、補償額が100%ではないことやマウントゴックスの前例があるため、どこまで対応されるかが気になるところです。
仮想通貨で投資はハードルが高い!

2017年は仮想通貨元年とされ、多くの方が仮想通貨に注目した年だったと思います。
しかし同時に多くの投資家が仮想通貨に一喜一憂させられ、中には資産を著しく失ってしまった方もいるのではないでしょうか。
そもそも仮想通貨とはインターネットさえあれば国を問わず様々な支払いに使える新時代の通貨として登場したものです。
しかし仮想通貨は需要と共有によって価値が変動するため、ビットコインが一時期200万円まで価格が高騰した際には、高い利益を受け取った「億り人」が現れました。
そのため価格変動による収益を得ようとする投資家が多く集まり、今や仮想通貨は投資方法の一つと考える方がほとんどだと思います。
もちろん売却益目当てに投資をすることは可能です。しかし仮想通貨はFXなどに比べても変動幅が広く、仮想通貨関連のニュースなどが流れるとあっという間に価格が大きく変動してしまいます。
またせっかく投資をはじめても今回のコインチェックのような不祥事が頻繁に起きてしまったら元も子もありません。特に投資初心者の方にとって、仮想通貨で投資を始めようとするのは非常にハードルが高いと言えるでしょう。
ではこのように価格の変動がなく、より安定した資産運用方法はないのでしょうか。
やはり管理人としては投資型クラウドファンディング(別名ソーシャルレンディング)をおすすめします。
安定した投資なら投資型クラウドファンディング

投資型クラウドファンディングとはインターネット上で「お金を借りたい人や企業」と「お金を貸したい人や企業」同士を結びつける融資仲介サービスです。
本来、お金を借りる場合は融資を受ける為に銀行に行き、厳しい審査に通過しなければなりません。しかし投資型クラウドファンディングの場合、運営会社を通すことによりネット上で簡単に資金募集を行うことが可能です。
投資型クラウドファンディングを利用する借り手はベンチャー企業など設立して間もない企業や、借入期間が短いなどの理由で銀行融資を受けにくい企業が主となります。
運営会社は投資家から資金を募って借り手へ貸付し、借り手は銀行融資よりも高い金利で返済、その金利の一部が投資家に返済される仕組みです。
また低金利時代で銀行にお金を預けていても増えないと言われる中、投資型クラウドファンディングでは5~10%という高い金利で運用ができます。
もちろん「投資」である以上元本保証ではありませんしリスクもありますが、仮想通貨投資やFxなどのように専門知識がいらず、一度投資をすれば運用終了までほったらかしで投資ができるのでチャートの変動に悩まされることもありません。
それではいくつか投資型クラウドファンディング運営会社を紹介しましょう。
おすすめの運営会社を紹介
maneo

maneoは融資型クラウドファンディングの中でも2008年サービス開始という老舗のサイト。利回り年5.0%~8.0%という堅実運用で、安全性を最優先とした担保付き案件の提供もあり初心者でも始めやすいという特長があります。
2017年には累計出資総額1,000億円を越え、まさに業界シェアナンバーワンの企業といえるでしょう。
オーナーズブック

オーナーズブックはマザーズ上場企業であるロードスターキャピタルが運営し、憧れの不動産投資を1万円から始めることができる新しい不動産投資サイト。年4.5~6.0%と安定した利回りが期待できます。
主に東京23区の不動産を中心に扱っていましたが、最近では全国展開も視野に入れているとのこと。また運営会社であるロードスターキャピタルではエクイティ投資型商品の提供に向けた登録も進んでおり、今後の動きに注目が集まっています。
クラウドクレジット

1万円という少額から高利回りの海外投資が可能なクラウドクレジット。大手総合商社である伊藤忠商事が株主で、その高利回り案件からハイリターンを狙う投資家を中心に人気が高い運営会社です。
また1月15日にはユーザー登録数1万人を突破、累計出資総額58億円を越えました。1月16日には「ガイアの夜明け」で紹介されたこともあり、融資型クラウドファンディング運営会社の中で最も注目されているといえるでしょう。
いかがでしたか?
投資型クラウドファンディングは2017年度で市場規模1,000億円にも上る新しい資金調達方法ということで、仮想通貨と同じく注目が集まっている分野です。運営会社は国内だけでも20社以上になり、様々なジャンルへの投資が行えます。
また投資型クラウドファンディングでも1万円という少額から投資が可能なので、仮想通貨投資で疲れた方はためしに少額から始めてみるのも良いかもしれませんね。
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