
もはや空前の大ヒット!米国など世界中の人々を魅了し、日本でもついに22日から配信が開始された任天堂の「ポケモンGO」。
そしてこのポケモンGOと共に盛り上がっているのが“任天堂の株価の急上昇”。
7月19日までの1週間で任天堂の株価は2.2倍、22日の日本での配信を受けて更に上昇を続けており「ポケモノミクス」という造語が作られるほどの盛り上がりです。
しかし、その一方では任天堂株で大損をしたという人も現れており、投資の素人が下手に手を出せない理由があります。一体なぜ素人が任天堂株を買うことが難しいのか?
ここではそんな「ポケモンGO」人気に乗りたいと思っている方のために任天堂株を買うのが難しい理由3つを解説します。
理由1.株式投資はリスクが高い
まず1つめの理由として「株式投資のリスク」が挙げられます。
株式投資はハイリスク・ハイリターンの投資方法として知られており、得られる収益が高い代わりに、リスクも高いので大損をしてしまう可能性もあるということです。
先程、今回のポケモンGOの影響で大損をした人がいるとお話しましたが、任天堂株価の上昇で数千万円稼いだ人もいれば、一方で大損をしてしまった人も存在します。
では実際に2ちゃんねるに立てられたスレッドを見てみましょう。
任天堂株にやられた…..
1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/07/19(火) 15:14:38.932 ID:qMiYM2Vp0.net[1/8]
http://i.imgur.com/2CYH8uM.jpg はぁ
2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/07/19(火) 15:14:45.928 ID:QLazJh8v0.net
このスレ無事定期化したのか
3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/07/19(火) 15:15:36.728 ID:SJllQrNB0.net
このタイミングと世間の流れで空売りとか狙いすぎだろw
このように今回の任天堂株価の急上昇により、およそ“600万円もの大損”を出してしまった人もいるようです。
しかしなぜ好調なはずの任天堂株価の上昇でこのような大損が出たのでしょうか?それには株式投資の「空売り」が関係しています。
空売りとは証券会社から株を借りて、その株を売って利益を得ること。
売った時より株価が下がり安くなっていれば安く買い戻すことができて差額が利益となるが、逆に株価が上がっていれば売った時よりも高い値段で買い戻さなくてはいけないので差額が損失になるという仕組み。
よってこの方は今回の「ポケモンGO」人気により任天堂の株価が急上昇したことで、高く株を買い戻さなくてはならず、600万円もの損失をだしてしまったというわけ。
もちろん空売りは通常の取引とは少し違いますが、このように株式取引は常に市場の動きを気にする必要があり、初心者はタイミングを図るのが難しいということです。
株価が急落する可能性も!
また今回の「ポケモンGO」で任天堂の株価は7月20日まで連日上昇が続いていましたが、20日に「日本でのサービス開始予定がずれる」と発表したことから株価は急落しました。
原因としては「ポケモンGO」の日本での配信日が明確ではなくなったことで嫌気を感じた投資家が多かったこと。また、連日の株価上昇により警戒心を強めた投資家が多かったことが挙げられます。
また、その一方で同時に発表したマクドナルドとのサービス提携により、マクドナルドの株価は上昇したとのこと。
よって株式投資ではいくら人気があるからといって常に株価が上昇しているとは限らず、何かのタイミングで一気に株が急落するという可能性もあるので非常にリスクが高い投資先だと言えるでしょう。
理由2.任天堂株の株は高くて手が出しづらい
素人が任天堂の株を買えない2つ目の理由として「任天堂株の株は高くて手が出しづらい」ということが挙げられます。
なぜかと言うと、任天堂の株は“100株単位”でしか販売していないので、投資を始める為には数百万円という資金が必要。よってよほどの投資金を持ったお金持ちでないと、そもそも株を購入することなどできないというわけです。

画像参照:Yahoo!ファイナンス任天堂株情報
よって1株4万円だと仮定すると100株の購入で“400万円”は必要だということ。
また、株価が上昇すればそれだけ株の値段も上がり、更に手数料がかかるので一般の人が気軽に運用することができないということです。
理由3.任天堂の人気が続くとは限らない
3つめに「任天堂人気がいつまで続くか分からない」という理由が挙げられます。
「ポケモンGO」をアメリカや欧州など30カ国以上で配信して爆発的なブームを起こしている任天堂ですが、今後ゲームの課金やグッズなどで収益を上げていくとしても、どれだけの収益増加に繋がるかは分からないということ。
なぜなら、ポケモンGOは任天堂の他にアメリカのベンチャー企業「ナイアンティック」と任天堂が出資する「株式会社ポケモン」の共同開発のゲームであるため、全ての収益が任天堂にそのまま流れるというわけではないからです。
また、今後は日本マクドナルドとの提携も決まっており、マクドナルドでゲームのアイテムを手に入れるなどの商法を取り入れる方針。しかし、これでは純粋にポケモンが好きなファンが離れていく可能性があるとの見方もされています。
よって株価も「まだしばらく任天堂の人気は続くだろう」という意見がネットやメディアなどでも多いですが、人気が低迷し株価急落という事態も招きかねないということです。
7/25追記:任天堂株急落。ストップ安へ

2016年7月25日、東京株式市場で任天堂株が急落し、5000円安とストップ安となったことがニュースで流れました。
なぜこのように任天堂株が急落したかと言うと、日本での配信が始まった22日同日夜に任天堂自身が「業績への影響は限定的」と発表したことで、週明け25日の任天堂株に「売り」が殺到したことが原因。
また、更に任天堂株とともに値上がりが続いていたタカラトミーやイマジカ・ロボットホールディングス(HD)、エスケイジャパンなどの関連銘柄も総崩れで急落し、日本でのゲーム配信とともにポケモンバブルは終わった可能性があるということです。
そして悲劇的なのはこのポケモノミクスによって大儲けを考えていた投資家達。2ちゃんねるでは様々な意見が飛び交っているようです。
また中にはこんな意見も…。
>>923
逆だよ。決算でもし発表してたら寄らずの二連安は間違いなかったし、破産者は今回の倍以上は絶対出てたよ。あまりの暴落でニュースに取り上げられて人殺しとか言われるのは任天堂だから、今回は会社として正しい判断だと俺は思う。 転載:2ch任天堂スレッド
もう欧米では飽きられているみたいだぞ。
一瞬の狂乱は2カ月も続かない。
最後はたまごっちと同じ運命。
転載:2ch任天堂スレッド
このように中には“100万単位”で損をした人もいるようで、大損をしたという投資家が今後どのくらい現れるのか?まだ全て把握できていない状況。
また、任天堂はポケモンGOの次となるウェアラブルデバイス「ポケモンGO Plus」を7月末に発売すると言っていますが、これも「4月に公表した連結業績予想に織り込み済み」となることを発表しており、投資家の間では完全にポケモンバブルがはじけたという結果となったようです。
2ちゃんねるでも言われていましたが、一瞬の儲け話が本当に一瞬で儚く散ってしまった結果であると言えるでしょう。
まとめ
このように「ポケモンGO」で波に乗っている任天堂株ですが、素人が下手に買うことができない理由があります。
この波に乗り「自分も任天堂の株を買って儲けたい!」と思っている方もいるかもしれませんが、任天堂の株は100株単位でしか購入することができないため数百万円の投資金がかかる。また、人気がいつまで続くか分からないのでリスクが高いなど下手に手をだしては大損を招きかねないということ。
急な儲け話というものは急に終わりがくるもので、儲けている時は夢のような気分を味わえても大損をしてしまった時には絶望を味わうことになるかもしれません。
株を買うということに夢はありますが、手持ち金が少ない、損をしたくないと考えている方は融資型クラウドファンディングなどリスクが低く、効率的にお金を貯めていける方法を考えてみるのもいいかもしれません。
急な儲け話に流されずに、この先自分に合った投資先を探してみましょう。
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