
日本は他の先進国と比較して、投資や資産運用といった類のものに対して前向きではない人が多い事で知られていますが、その背景には「投資にはリスクが付き纏う」という部分が大きな要因となっているとも言えます。
しかし、一言に「投資のリスク」と言っても資産運用方法が異なれば、リスクも利益率も異なるため、これから投資を始めたいと考えている方は低リスクで資産運用が行える投資方法を選択する事が大切です。
この記事の目次
投資の種類とリスクを比較
それでは実際に投資としてよく活用されている金融商品の特徴を見てみましょう。代表的なものとして、株式投資、FX、投資信託などがありますが、資産運用を行うにあたってそれぞれの特徴とメリットとデメリットを把握しておく必要があります。
株式投資

リスク:★★★☆☆
難易度:★★★★☆
株式投資は株を持つことで、株式を発行している会社に対して意見を言う事もできれば、株主優待を受けることもできます。
長期間保有する事で会社からの分配金を受け取りたいという投資家には適しており、会社の価値が上がる時に持ち株を売却する事で利益を得ることが可能です(キャピタルゲイン)。しかし、逆に会社の価値が下がる時に売却することで損失になる仕組みとなっています。
また、最近では株式を所有することで受けられる株主優待のサービス目当てに株式投資に参加している投資家も非常に多く存在しており、会社によっては株主を招いた食事会などを開催していることもあります。そのため、配当以外の部分での恩恵も受けられる金融商品となっていると言えるでしょう。
投資額は「多ければ多いほど良い」と言われている面もあるため、少額から投資を始めたいと考えている投資家にとっては敷居の高いものとなっているかもしれません。
言ってしまえば株式投資は基本的に”金の奪い合い”なので、レベルの高い人が多い場合や参加者が少ない場合、新規参入者では稼げません。株式投資以外にも新しい金融商品が増えてきた事で市場参加者や新規参入者が減ったと考えられるので、今生き残っている投資家のレベルは高いと考えられるでしょう。
FX(外国為替証拠金取引)

リスク:★★★★★
難易度:★★★★☆
FXとは外国為替証拠金取引の事を指します。
「外国為替取引」と「証拠金取引」が組み合わさった形で、少額の証拠金をかけて大きく外貨運用を行う事をFX(外国為替証拠金取引)と呼んでおり、少額の資金で始められるということで多くの投資家が利用している金融商品とも言えるでしょう。
証拠金取引 → 証拠金を担保に証拠金以上の金額を運用する取引
FXは投資金も比較的少額から始めることができますが、数百万円という金額を動かす投資家も非常に多く、短時間で大きな利益を得ることも可能です。しかし、FX特有のレバレッジを使って取引を行う事で少額の取引でも大きな利益を得られる仕組みになっている反面、もしも不利な方向に相場が変動した場合は証拠金を上回る額の損失が発生し、追証(追加証拠金)を背負うリスクがあります。
追証は一言で言い換えれば借金です。レバレッジを使って取引をしている以上、利益も損益もレバレッジの倍率で計算が行われるため、証拠金(担保)が足りない場合は証拠金を追加入金しなければなりません。
つまり、ある程度資金に余裕があり、短時間で稼ぎたいという投資家のニーズには合っている金融商品ですが、手元にある余裕資金だけで資産を運用していきたいという投資家には向いていない投資と言えます。
投資信託

リスク:★★★☆☆
難易度:★★☆☆☆
投資信託は多くの投資家から少しづつ集めた資金を、一つの大きな資金として投資家の代わりに投資の専門家に運用してもらう金融商品です。株式、債権など運用を行う商品は様々で、その運用結果が投資額に応じて分配される仕組みとなっています。
必要資金は商品や取扱販売会社によって多少異なりますが、1万円から購入できるファンドもあるため、少額から資産運用を行いたいという投資家には参加しやすい金融商品と言えるでしょう。
ただし、商品によっては10万、100万円などの単位からしか購入が出来ない商品もあるため、これらの商品を購入するとなるとある程度まとまった資金が必要です。
一方、先でも述べた様に運用の専門家に運用してもらうため、投資家自身に専門的な知識がなくても参入し易いというメリットがあります。知識があるに越したことはありませんが、年配の方が年金を利用した資産運用方法として投資信託を活用するのにはこの様な理由が挙げられます。
不動産投資

リスク:★★★★☆
難易度:★★★☆☆
不動産投資は実物資産としてアパートやマンションを建て、住まわれる方から家賃として収入を得る投資スタイルです。
家賃収入が定期に入ることもあり、入居者があまり引越しをしなければ安定的とも言われていますが、その一方で入居者がいない場合には収入が減ったり、入居者同士のトラブルなどのリスクもあるため、管理が必要とされています。
実物資産のために、入居者が多い少ない関係なく固定資産税が発生するため、建てるだけでなく、その後の運用も大切と言えます。
追加:仮想通貨(ビットコイン)

リスク:★★★★★
難易度:★★★☆☆
インターネットの普及により登場した仮想通貨。2017年は「仮想通貨元年」とも言われ、特にビットコインは一時期200万円を突破するなど話題となりました。
本来、仮想通貨はインターネットさえあれば国を問わず様々な支払いに使える新時代の通貨として登場したものです。
しかし仮想通貨は需要と共有によって価値が変動するため、ビットコインが一時期200万円まで価格が高騰した際には、高い利益を受け取った「億り人」が現れました。
そのため、価格変動による収益を得ようとする投資家が多く集まり、今や仮想通貨は投資方法の一つと考えられているといって良いでしょう。
最近ではお笑い芸人の出川哲郎さんも仮想通貨取引所のCMに登場していたり、DMMをはじめとした多くの有名企業が仮想通貨の取引を始めたことで一気に身近なものとなりました。
インターネット環境さえ持っていれば誰でも比較的簡単にビットコインを購入することができることと、取引額は0.01BTC(ビットコイン)程度から可能なことも目を引くポイントでしょう。
しかし、最近のビットコイン大暴落を見ていただければわかるように、ビットコインは非常にギャンブル性の高い投資方法となっています。またビットコインはFxに比べても値動きが非常に激しいため、安易な気持ちで手を出してしまうと大損害を被る可能性も…。
ためしに買ってみるのは良いかもしれませんが、投資初心者の方にはあまりおすすめできない方法だと言えるでしょう。
ソーシャルレンディング

リスク:★★☆☆☆
難易度:★☆☆☆☆
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は仲介業者を通して企業や個人に資金を貸し付ける事で、平均3~7%という利回りで分配金を受け取る事ができる資産運用方法です。万が一貸付先が倒産してしまった場合や、事業者が破綻してしまった場合には元金が戻ってこないというリスクはありますが、これまで元金が全て損失するような貸し倒れの発生率は1%未満ということからも、比較的安全性の高い金融商品と言われています。
そのため、他の金融商品と比較しても低リスクで資産運用が行える投資です。短期間で利益を追求するFXなどとは異なり、インカムゲインを主体とした利益獲得を目指すため、実際に出資してから手元に利益が残るまでに時間がかかってしまうのが唯一のデメリットと言えるでしょう。
ソーシャルレンディングは基本的に営業者を通して資金を貸し付けるという仕組みです。そのため、特別な投資の知識がなくても始められるというメリットが存在します。また、営業者にもよりますが、1万円という少額から参加できる所も少なくないため、できるだけ低リスクで投資したいという方におすすめです。
高リスク・低リスクの投資方法は?

高リスクの投資方法としては先物取引という手もありますが、ここで紹介した中ではやはりFXが最も高リスクの金融商品といえるでしょう。
レバレッジ設定を高めにすることで少ない資金でも投資が可能になりますが、もしも損失が発生したらその分、証拠金を補填しなければなりません。あくまでも余剰資金で資産を運用したいという方には追証(借金)はかなりの痛手となるため、リスクの高い金融商品は避けたいところです。
反対に低リスクの投資方法はというと、投資信託やソーシャルレンディングといえるでしょう。投資信託はたくさんの種類がありますが、その中でも国債や社債などが比較的安定しています。
また、ソーシャルレンディングにおいては今のところ全体的に貸し倒れが少ないことと、株式やFxのように市場の影響を受けないことからリスクは低いといえるでしょう。元金以上の損失が出ることもなく、投資信託より高い利回りが期待できるのは魅力的ですね。
低リスクかつ高金利のソーシャルレンディング
このように、ソーシャルレンディングは他の金融商品に比べてリスクは低く、高利回りを実現していることから、今後は投資する方も増えてくるのではと予想されます。今は投資信託などに比べると知名度こそ低いものの、運営会社の数も20社以上と急激に増えている印象です。
また、今までに株式、FX、投資信託で損失を受けた方にとっても、市場の影響を受けないソーシャルレンディングは疲れない投資先として分散投資としても向いていると言えます。あくまでも投資なので、絶対に貸し倒れは起きないとは言い切れませんが、資産運用に安定性を求めている投資家にとってはオススメです。
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