
バブル期には6%台と非常に高かった定期預金の利率。しかし、現在では定期預金を行っても高い金利に期待は持てず、生活が豊かになるほど金利で儲かるという時代ではなくなってしまいました。
その影響もあり、定期預金の金利で資産増加を狙うより投資で資産運用をしようという方が年々増えてきていますが、今回は将来のために定期預金をすべきなのか、それとも他の金融商品で資産運用をするべきかについて考えてみましょう。
定期預金は銀行が破綻しなければ安全性が高い

冒頭でも述べたように、一昔前までは定期預金で6%もの金利を受け取れる時代でした。そのため、貯蓄ではなく「資産増加」を狙って定期預金を行う人が多かったですが、今では0%代の金利しか受け取れないため貯蓄の意味合いが強くなっています。
ただし、何と言っても定期預金の最大の強みは銀行が破綻しない限りは最も安心して資金を管理できるという点。そこは金融商品で資産運用を行うより安全ですし、資金は守られています。
しかし、それでも預金保険制度の部分では1,000万円しか保証されない事もあって、1,000万円を超える分に関しては一部カットされることがあることも忘れてはいけません。
今の銀行はそう簡単に破綻しないと思っている方もいるかもしれませんが、過去にはバブル景気により北海道拓殖銀行が経営破綻をしたという実例もあります。そのため、預金だからと言って絶対的な信頼を寄せることはできないといった状態でしょう。
また、資産を増やすという目的のために定期預金を利用するのは、現状の金利をみると非効率です。貯蓄するという目的で利用する分には問題ありませんが、「資産を運用する」となるとやはり金融商品を使った運用方法を選択肢に加える必要があります。
定期預金と投資の金利やリスクを比較
種類 | 利回り | リスク |
---|---|---|
定期預金 | 0.05%~0.2%前後 (※2017年6月現在) | 銀行の破綻リスク 中途解約利率の適用 |
投資信託 | 平均利回り6%前後 | 価格変動リスク 為替変動リスク 信用リスク 金利変動リスク |
ソーシャルレンディング | 平均利回り7%~ | 営業者の破綻リスク 貸し倒れリスク |
金利だけで比較してみると、上記の表を見てもわかるように定期預金で資産を増やそうとしても殆ど増えません。リスクを比較すると金融商品より安定性は求める事ができますが、とても運用向きとはいえない現状があるのは一目了然です。
一方、金融商品である投資信託とソーシャルレンディングは定期預金と比較して元本損失のリスクが高い分、得られる金利が高い推移となっています。
また、ソーシャルレンディングに関して言えば、営業者が破綻したり大きな元本割れが発生するような貸し倒れは起きていないので、低リスクで年間に7%前後の利回りを得られる資産運用と言えるのではないでしょうか。
しかし、それでも安定性は定期預金に遠く及ばないため、”貯蓄”が向いている人は金融商品に手を出さないほうが良いかもしれません。
昔は定期預金、今はソーシャルレンディング

昔はお金を増やすのが簡単な時代でした。
それこそ郵便貯金の10年定期預金の金利が8〜12%もあり、定期預金さえ行っていれば金利だけで預金額が増える時代。そのため、今の高齢者世代から「定期預金さえしていれば~」という言葉が出るのも納得できます。
定期預金だけで10%もの金利が得られるなら人生が変わりそうな気もしますね。しかし、0%台の金利しかない現状の定期預金では当然希望はもてず、資産を増やすためには代わりになる運用手段を探す他ありません。
そこで今注目されているのがソーシャルレンディングです。上でも述べた様に、金融商品でありながらもこれまで運営会社が破綻することもなく、大きな損失をユーザーに与えていないという点を見ると、安定して利益を追求できる運用方法として代用することが可能でしょう。
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