
既に投資をしている方ならご存知かもしれませんが、株式を売買するにあたって一番初めに思い浮かべるのがトヨタ自動車やソニー、ソフトバンクなどの個別銘柄かと思います。
しかし金融業界には様々な投資商品があり、一度は誰もが目にした事があるであろう日経平均株価やNYダウ平均株価、ナスダック総合指数などといった株価指数を売買する金融商品まで数多く存在しています。
CFDとは、現物ではなく証拠金を業者に預けて取引する「差金決済取引」を採用している商品で、本来必要な資金がなくてもレバレッジをかけて少ない資金で投資をする事が可能になっているので、ハードルが低く資金の少ない個人投資家でも参入しやすくなっているという特徴があります。
実際のCFDは「取引所CFD」と「店頭CFD」の2種類に分かれており、どちらが良くてどちらがお得なのか?というものではありませんが、手数料や取引単位などに違いがある為、生活スタイルによって選ぶ基準は変わってくるはずです。
そこでここでは、2種類のCFD取引を比較してあなたに合う証券会社を選んでみることにしましょう!
クリック365と店頭FXとの違い|相対取引とを比較して図解で解説
この記事の目次
CFDとは差金決済取引で証拠金を元にした取引
CFDを一言で説明すると、「証拠金」というある一定額を元にして売買が出来る取引の事を指します。
有名なFX(外国為替証拠金取引)も差金決済取引の一部となりますが、外国為替の場合はFX、それ以外の金や原油、株価指数や外国株はCFDと呼ばれています。
この後からは、実際に2種類のCFD取引の違いを比較しながら見ていくよ!
取引所CFD(くりっく株365)と店頭CFDの違いとは?
取扱銘柄数の違い
取引所CFDでは取扱銘柄が株価指数のみで4銘柄しかありませんが、店頭CFDでは多いところで100以上あったりします。
売買の幅を利かせて色々と取引したい人には間違いなく店頭CFDがおすすめです。
レバレッジの違い
株価指数のみを比べた場合には、取引所CFDでは株価指数の30倍までが基準となっています。
反対に店頭CFDでは10倍になっているので、レバレッジを効かせた取引には取引所CFDである「くりっく株365」と思いがちですが、取引単位に違いがあるので少ない資金で動かそうとするには店頭CFDが向いています。
取引単位の違い
レバレッジの所でも触れましたが、最低取引単位に10倍の差があり、最低必要証拠金にも大きな違いがあります。
くりっく株365では株価指数×100÷30(←レバレッジの30倍)が最低限必要な証拠金ですが、店頭CFDでは株価指数×10÷10(←レバレッジの10倍)となります。
出来るだけ少ない資金で運用したい方は店頭CFDを利用しましょう。
現時点(2018年9月29日)での基準額は以下の様になっています。

(出展:証拠金基準額|くりっく株365)
手数料の違い
くりっく株365でも店頭取引でもどちらにも手数料としてスプレッドがありますが、スプレッドだけを見て間違いなく有利と言えるのは店頭取引です。
ただし大きな指標発表などがあるとスリッページといって本来のレートよりも不利なレートで約定されるリスクがあります。
そのリスクが気になるなら、店頭ではなく、くりっく株365を利用すると良いぞ!
一般的に公平さがあると言われるのは、くりっく株365です。
ただ、くりっく株365の注意しなければならない点としては、スプレッドの他に手数料が必要な点です。
スプレッドの安さからするとデイトレーダーのような短期売買向けは店頭CFDと言えますね。
為替変動の違い
くりっく株365は円換算での取引なので株価指数以外に直接影響を受ける事はありませんが、店頭CFDの場合にはドル換算の為、為替変動によって損益が大きく変わってきます。
せっかく大きな利益を得たのに為替の大変動の影響で、結局はプラスマイナスゼロになったりするなど不利に働く可能性は十分にあり得ます。
株価指数の値動きのみに集中して取引したい方にはくりっく株365がオススメです。
くりっく株365(取引所CFD)に人気の証券会社5社
SBI証券

ネット証券の中では口座開設数No.1の人気が高い大手です。
大手総合証券に負けず劣らず、株の取り扱い数も多く、NISA口座なら売買手数料が無料なのも魅力的ですね。
岡三オンライン証券

こちらも大手ネット証券で、画面の見易さや使いやすさが人気です。
取引手数料の上限が153円(税込)と業界の中でもかなり安く、様々な投資情報も豊富に掲載されているので、自分の投資活動の役に立つことでしょう。
マネックス証券

取引や情報収集としても使いやすく、ツールに強いのが特徴的です。
注文方法も豊富なので専業の方のみならず兼業の方でも臨機応変な投資スタイルが築けます。
カブドットコム証券

インヴァスト証券

店頭CFDに人気の証券会社5社
GMOクリック証券

取扱数138銘柄で大手GMOグループの証券会社。
スマホアプリ画面も使いやすく、CFD市場シェアのほとんどを占める規模になっていて非常に人気です。
DMM.com証券

CFDだけではなく色々手掛けているDMMグループの運営する証券会社。
初心者でも使いやすいツールが特徴的です!
サクソバンク証券

銘柄数がズバ抜けて多く6,000銘柄ほど。 世界中に幅広く投資したい人向けと言えます!
IG証券

マネーパートナーズ

配当金や利益が出たら確定申告を忘れずに!
取引所でも店頭でもCFDで利益が出たら必ず確定申告をしましょう。
以前までは税制に違いがありましたが、今ではどちらも同じ税制になっています。
デイトレードのような売買で利益を出しても配当金で利益を出してもどちらも「申告分離課税」なので確定申告が必須で、対象期間は1月1日~12月31日までの期間となります。
また、FXをしている方や先物取引をしている方で、「CFDでは利益が出たけれどFXや先物では損をしてしまった!」または「FX、先物では利益が出たけどCFDでは損をしてしまった!」と言う方は損益通算といって両方の利益と損失を合算してカウント出来ます。
税理士に税務を依頼している方なら知っているかもしれないけれど、知らないと余計な税金を払う事になってしまうかもしれないので注意しておこうね!
※株式取引との損益通算は不可能になっています。
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