
私は10年ほど前にFX投資も行っていたので、その経験を活かして今ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)に取り組んでいます。
早い話がFXで大失敗をしたのでしばらく投資を止めていました。
しかしソーシャルレンディングならば大丈夫だろうということで投資を再開したのです。その時の経験と失敗、なぜソーシャルレンディングならば良いと思ったのかを、お伝えしたいと思います。
サブプライムローンで大損、リーマンショックで完全退場

FXに興味を持ったのは2006年頃。その頃はまだあまり一般的ではなかったと思います。釣られた理由もよくある「いま入金して投資をすればキャッシュバック◯円!」みたいな広告を見たというものでした。
今考えればそれだけで止めておけばよかったのにと思います。ただ元々投資で一攫千金を狙いたい、というよりは普段使える小遣いを増やして贅沢したいという、これまた小市民的な願望でしたので、スワップ金利による収益に注目をしていました。
当時はニュージランドドルの金利が今よりも2倍以上高かったので、1万NZドルを所有しているだけでも毎日160円位入ってきており、それでレバレッジを効かせて5~7倍ぐらい持っていたと思います。
投資金額は最初100万円ぐらいで徐々にボーナスをつぎ込んで、2007年夏頃には200万円ぐらいでしたでしょうか。一応その頃はスワップ金利で毎月4~5万円位を得ており、たまに売却益もゲットしていて「これは美味しいな、これ以上に良い投資はないな」と素人の甘い目論見に浸っていました。
しかし7月にサブプライムローン危機が勃発。一気にすべての通貨が値下がりします。その時は週刊誌で読んだ僅かなノウハウを持ち、スイスフラン/米ドルも持っていたのですが結局はそれも値下がり。多くの含み損を抱えることになります。
毎日値動きが気になって仕事も手につかず、移動中も見なければいいのに、携帯電話で値動きをチェックして余計分に陥っていました。数カ月後なんとか落ち着きましたが、貯金の大半を入れてなんとか維持率を保ち、含み損は200万円ほどに。その後ようやくいくらか上がってきたところで損切りをしました。
そのとき「やっと解放された…。」という気持ちになったのを覚えています。
その後は数十万円まで残金を引き出し、数万NZドル/円だけ所有してまた値上がりするのを待っていましたが、翌年のサブプライムで壊滅!ここでようやくFXから完全撤退をしました。結局150万円ぐらい損をしたのではないかと思います。
円高で痛い目を見ましたが、唯一得をしたのはその後行った新婚旅行兼海外結婚式でしたかね。この時は1ドル75円ぐらいだったので、今の相場から考えると数十万得したと思っています。
FXの失敗から学んだこと

FXはとにかくボラリティが激しいのが一番の特徴です。もしずっとレバレッジを抑えて、維持率が下がるのも気にせずスワップ金利目当てで持っていられたのであれば、今は相当な利益を得ていたでしょう。2015年ぐらいには2007年頃の水準まで戻しましたし、スワップだけで多分数百万儲かっていたと思います。
ではなぜ持っていられなかったのか、結局はメンタルの問題が一番と感じましたね。
仕事中も深夜も不安になって相場を、見なければいいのに見てしまって値が下がることに、猛烈な不安に襲われ、意味もなく両建てをしてさらに負債を重ねる。
こんなことの繰り返しでした。本当にスワップ金利で儲けたいのであれば2倍程度のレバレッジにして、ずっと見なければいいだけです。こんな簡単な必勝法はないですよね。でもそれができる人はほんの一握りでしょう。まあ自分は変動の激しい投資には向かない小心者だと感じたわけです。
ソーシャルレンディングの魅力

そして今やっているソーシャルレンディング。
これはもうある意味投資したあとは何もしなくていい代わりに何もできません(笑)。諦めるしかないのです。ボラリティは皆無と言っていいほどですし、最初に自分で案件を精査して、投資を行ったあとは完全放置!もう心配しても仕方ないので悟りを開いたようなものです。
まあ実際今は相場チャートを仕事中に見たり、家でも画面につきっきりというわけにもいかないという、自らの状況も変わってきているので、これくらい手のかからない投資でないと、やってられません。
その意味では投資信託もありなのですが、やっぱりソーシャルレンディングは担保が不動産ということ、そしてこれまで貸し倒れが非常に少ないということ。さらに海外では当たり前のように行われているが、日本は後発国だという諸事情を考慮して、ソーシャルレンディングに魅力を感じるようになりました。
まあこれも初めて1年も経っていませんし、FXも一年はまあ順調でした。この先どうなるかはまだわかりませんが、日本でもどんどん広がっていくことだけは間違いないと思っています。
リスクを避けられるかは、自分の勉強次第ですけどね。
ソーシャルレンディングの仕組みとは?
コメントを残す