様々な種類のあるクラウドファンディングの中でも最も注目されていると言っても過言ではないクラウドファンディング、それが融資型(貸付型)タイプ。別名、ソーシャルレンディングとも呼ばれています。
これまで「購入型」のクラウドファンディングが主流の日本でしたが、2015年に改正金商法による規制緩和が行わて以降、注目を集めているサービスです。
もっと分かりやすく説明すると、「ある目的の為に資金を必要としている企業(ベンチャー企業などの銀行からの融資を受けにくい企業)、個人に対して、投資家がクラウドファンディング運営業者を通じて少額の貸付を行えるサービス」となります。
無償で貸付を行うとなると資金提供者側である投資家にメリットがないため、資金提供を受けた企業や個人は返済不能にならないかぎり“金利”という形で毎月投資家に対して分配金を支払わなければなりません。
「銀行から融資を受けることが出来ない企業」と言うと悪い印象を持つ方もいるかもしれません。
ですが、そうではありません。
銀行からの融資を受けるには敷居が高く、融資条件として創業年数や業種(パチンコ屋など)があるため、融資を通過できない優良企業に対し、貸付を行う代わりに金利という利益を受け取る事が出来るようになっているのです。
まず融資型のクラウドファンディングを行う前に、前提として元本が保証されているものではないという事を認識しておかなければなりません。
資金調達を行った企業の事業の不調以外にも、匿名組合を組成するクラウドファンディング運営業者の倒産による貸し倒れリスクも負う必要があります。
よく「投資である以上リスクは付きもの」という言葉を耳にしますが融資型クラウドファンディングは資金損失が少ない運用方法として有名ですので、FXや投資信託のような損失のリスクは分散投資を行う事で回避することが可能です。
FXや投資信託を経験した方ならもうおわかりですね。
「損失のリスクは分散投資を行う事で回避することが可能」つまり、融資型クラウドファンディングのメリットはこれまで資産運用方法として認識の高かった従来の投資に比べて投資に対するリスクが低いところにあります。
これは仕組みの部分でも少し説明しましたが、基本的に貸付を行うだけで毎月金利という定期収入(インカムゲイン)を得ることが事が出来るため。
具体的な例としてFXのように常に為替変動に気を使う必要もありませんし、リーマンショックのような経済危機の影響を受けることがないこと挙げれられます。
つまり、安定した収益を求める事が可能という点では、コツコツお金をためるのが好きな日本人に向いている金融商品と言っても過言ではない、それが融資型(貸付型)クラウドファンディングです。
2019年3月、金融庁からソーシャルレンディングにおける匿名化解除に関する公式見解が公表されました。
これによって、借り手の名前は原則匿名化する必要が無くなったんですね。
これによって、投資家はその案件に投資する前に借り手の情報を知る事が出来るので、「本当にその案件に投資しても大丈夫か?」など今まで以上に投資前にしっかりと吟味する事が出来る様になります。
もちろん全てを知る事は出来ませんし、情報を知ったからと言って自分にとって利益になる判断を出来るとも限りませんが、投資家にとっては安心材料は増えると言えるでしょう。
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